【OFC14】波乱連続の公開計量。鈴木信達ら日本勢は問題なし
【写真】いよいよ4カ月遅れで、元UFCファイターのブロック・ラーソンとOFC世界ウェルター級王座を掛けて戦うこととなる鈴木信達(C)ONE FC
13日(木・現地時間)、14日(金・同)にマレーシアの首都クアラルンプールのスタジアム・ネガラで開催されるOFC14「WAR OF NATIONS」の公開計量が行われた。
鈴木信達、漆谷康宏、BJ、朴光哲の日本勢を始め、全10試合20人の出場選手中18名が計量をパスしている。しかし、BJと対戦するアンドリュー・レオーネが2キロも体重オーバー。BJ陣営はキャッチウェイト戦を承諾しているが、レオーネは昨年5月のOFC09フィリピン大会でゲヘ・エウスタキーオと対戦したときも、68キロで計量失敗、契約体重で悪びれず試合をして判定勝ちを収めている。この計量失敗の常習犯にBJは絶対に負けて欲しくないものだ。また女子ストロー級出場予定だったジェリリン・リンも55.1キロと3キロのオーバーでアン・オスマン戦はキャンセルとなった。
さらにフェザー級でピーター・デイビスと対戦予定だったワカル・ウマルが、ビザの発給が間に合わずマレーシアを訪れることができなくなった。デイビスはウマルのコーチで現地入りしていたバシール・アフマドと、ライト級で戦うことになっている。
大会前から波乱含みの同大会、メインのOFC世界ウェルター級王座決定戦で戦う鈴木信達、ブロック・ラーソンはともに問題なく計量をパスしている。昨年11月の王座決定戦出場→ワンマッチ出場がともに流れた鈴木は、アダム・カユーンから相手がブロック・ラーソンに代わっての王座決定戦出場となった。カユーンとラーソンを比較すると、ラーソンが一枚、いや2枚は実力で上をゆく。
鈴木としては、当然テイクダウン狙いを切って、打撃を打ち込んでいきたい。ただし、ラーソンは組んでバックに回りこむのも上手い。一度、バックに回り込まれ寝技に持ち込まれると、RNC狙いで喉の下に回った腕の手首を掴んでその腕を潜って、胸を合わせるという動きは慎重さが必要だ。手を伸ばした瞬間に背中を抜いて振り返り、得意の肩固めに移行される可能性がある。まずはスタンドでバックに回られないよう、遠目からの蹴りが欲しい鈴木信達だ。
【写真】体重を落とせなかったレオーニに対し、BJはご覧の表情を浮かべた(C)OFC
■ OFC14「War of Nations」計量結果
<OFC世界ウェルター級王座決定戦/5分5R>
ブロック・ラーソン:77.0キロ
鈴木信達:76.9キロ
<バンタム級/5分3R>
ケビン・ベリンゴン:60.8キロ
キム・デフォン:61.0 キロ
<フライ級/5分3R>
アドリアーノ・モライシュ:56.5キロ
漆谷康宏:56.6キロ
<ライト級/5分3R>
カマル・シャロルス:70.3キロ
アリエル・セクストン:70.2キロ
<キャッチウェイト/5分3R>
アンドリュー・レオーネ:58.7キロ
BJ:56.6キロ
<ライト級/5分3R>
朴光哲:70.3キロ
アルナウド・ルポン:69.6キロ
<ライト級/5分3R>
ピーター・デイビス:70.2キロ
バシール・アフマド:70.3キロ
<フェザー級/5分3R>
ハリス・サルミエント:65.5キロ
エウベウ・バーンズ:65.4キロ
<フライ級/5分3R>
サイフル・メリカン:56.5キロ
キム・ディマ:56.7キロ