【UFC ESPN40】バトル戦前の佐藤天に訊く、海外志向熱の高まり再び―02―「僕たち羊じゃないんで」
【写真】佐藤の右隣がオンラ・ンサン。左が今回、メインのトレーニングパートナーだったマフクアンドレ・バリユー(C)TAKASHI SATO
6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」で、ブライアン・バトルと対戦する佐藤天インタビュー後編。
絶対に負けられない戦いを前にして、海外志向が再び増えつつあるJ-MMA界について言及してもらった。
<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>
――では工藤諒司選手、かつてのチームメイトがプロモーションは違いますが、PFLであの状況でKO勝ちしたことは?
「もちろん、刺激になります。初戦はセコンドをしていて、感じるモノはあります。今は練習している場所は違いますが、レベルの高いところで試合をして勝ちたいという部分には当然、力を貰っています。工藤は後輩だからこそ、チームメイトと同様に僕も結果を出さないといけないという気持ちにされます」
――最近、UFCを目指す。あるいは、海外を目指すという空気が、以前より高まってきたように感じます。
「良いことだと思います。以前から話させてもらっていたのですが、国内で戦うというだけでない選択肢が明らかに見えてきたことは。平良選手がUFCと契約し、BellatorやPFLに日本人選手がいて。Road to UFCが開催されたと思ったら、LFAにも田中選手とマスト君が出る。日本人ファイターが海外で試合ができるということが、可視化されれば選択肢は絶対に増えてきます。その方が、絶対に良いと思います。
右に倣えではなくて、自分がやりたいことをやっているのに、皆と同じことをやらないといけない風になってしまう。そうならないためにも、自分の芯を持つことが大切だと思っています」
――海外志向、ここに右に倣えとならなるかもしれないです。以前のように。
「羊じゃないんで、僕たち(笑)。声が大きなところ、笛を吹かれて流れるというのは……あると思うので。ただし、その中で自分を持っている選手が格好良いです。木下(憂朔)君がコンテンダーシリーズに出場するので、ラスベガスに一度来るようで。その時に合流することになっています。
フロリダに来る予定だったけど、その時は自分の部屋に泊まるっていう話もあったんです。でも8月30日だと、ファイトキャンプにならないので試合後にまた来るような形になったようです。EX FIGHT勢も来る予定だったのが、ケガとかで来られなくなったんですよね」
――ABEMAの海外修行プログラムも、明らかにこの空気を後押ししていますね。そんななか、もう試合が直前になってきました。
「今回はヘンリーに、グレッグ。練習パートナーのマフクだけでなく、日本からニックさんも来てくれて万全の態勢で試合に臨めます。3度目の正直で、次こそは勝ちます」