【Pancrase328】予想外のスタンド戦から、最終回に三角絞めを狙った八田亮が野田をスプリットで破る
【写真】互角の展開が続いたが、この三角絞めからの攻防が勝負を分けた(C)MMAPLANET
<ストロー級/5分3R>
八田亮(日本)
Def2-1:29-28.29-28.28-29.
野田遼介(日本)
サウスポーの八田が距離を取る。フェイントから距離を詰める野田。下がりながら左ミドルを繰り出した八田に対し、野田はブロックして左ジャブを突く。八田はロー、さらに左ストレートを当てた。左の蹴りを散らす八田はサークリングを続ける。オーソドックスにスイッチしつつ右ストレートを狙った八田、野田もパンチを打ち返す。八田の左ローをキャッチした野田、八田はすぐに離れた。遠い距離から飛び込んだ八田のシングルレッグをスプロールした野田だが、八田が飛びつき右腕を回してギロチンへ。
ケージ際で背中を着けて絞り上げる八田。野田はボディにパンチを打ち込みながら、八田の右腕をはがした。残り1分で八田が足を上げてくる。野田はトップをキープ、パンチを上下に散らし、八田の足を振りほどいてパウンドを連打した。ジャッジは2名が10-9で八田、1名が10-9で野田につけている。
2R、初回と同様に八田が距離を取る、八田の左ローに右ストレートを合わせた野田。八田も下がりながら左ストレートを当てる。野田は八田にケージを背負わせてパンチで攻め立てる。八田は右ジャブ、そこに野田が右ハイを繰り出した。八田は左右の蹴りを散らして、けん制する。
ケージ中央で、野田の二段蹴り気味の右ハイが当たる。八田は蹴りでけん制するも、クリーンヒットはローのみ。野田が八田の左ストレートをブロックする。互いのパンチが交錯し、組んだ野田が八田をケージに押し込むも、八田が離れた。追う野田はパンチを効かせる。八田は右テンカオから左スイングフックに繋げるも、クリーンヒットせず。野田は八田の右ジャブに右ハイを合わせ、右ストレートと右ハイで相手を追い立てて2Rを終えた。ジャッジは3者とも野田に10-9をつけた。
最終回、展開は変わらず野田が距離を詰め、八田が距離を取る。野田が右ストレートを伸ばした。ここで八田がダブルレッグへ。これをスプロールした野田に対し、八田はハーフガードの体勢に。もぐりたい八田、野田は右腕を差し上げながら、左足のニースライスでパスを狙う。ここで八田が野田の足を取ってスイープし、さらに右腕を抑えながら野田を三角絞めで捉えた。八田は固めたまま相手の側頭部に右ヒジを突き刺す。
この三角絞めを凌いだのだがトップをキープ。潜ってきた八田の頭を抱えるも、八田がスイープに成功する野田はオモプラッタへ。相手の右腕を取ってパンチを上下に散らす。野田はオモプラッタを解いて八田の左足にアンクルロックを仕掛けるも、これを外した八田がトップをキープ。ハーフガードの野田に鉄槌とパウンドを落とし、立ち上がる野田のバックに回る。しかし振り落とした野田がグラウンドでパウンドを連打して試合を終えた。
ジャッジ3者とも最終回は八田に10-9をつける採点結果で、八田がスプリットで判定をものにした。勝利した八田は「ストロー級でイキの良いゴリラと戦いたい」と、これは国際戦のアピールなのか。第1部メインのストロー級KOPCには言及せず、笑顔でケージを降りた。