【ONE FN01】米国向けイベント、第一弾で平田樹の再起戦=難敵リン・フーチン戦が決定!!
【写真】再起戦、今後のキャリアアップを考えても連敗は許されない平田は、穴があるようでないリン・フーチンと対戦(C)MMAPLANET & ONE
7日(金・現地時間)、ONE Championshipが8月27日にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催するONE FIGHT NIGHT01「Moraes vs Johnson 2」の全対戦カードを発表し──日本から平田樹が出場、中国のリン・フーチンと対戦することが明らかとなった。
前夜のONE160の終了時間から半日も経ず、米国のプライムタイムに合わせスタートする今大会。その全容が明らかになった。
既報の通り米国向け大会のメインはONE世界フライ級選手権試合=王者アドリアーノ・モライシュ✖挑戦者デメトリウス・ジョンソンの再戦だが、それ以外のメインカードはムエタイの世界戦とフライ級GP、そしてヘビー級2試合という顔触れに。
メインカードは6試合、プレリミは2試合のコンパクトショーでMMAは4試合、ムエタイが4試合と完全ミックスショーで、女子戦はMMAとムエタイでそれぞれ1試合ずつという構成になっている。
またアジア勢対決は平田とリン戦のみ、逆にアジア勢が絡まない試合は3試合を数える。
日本時間では午前10時スタートの同大会、3月のONE Xでジヒン・ラズワンに手痛いプロ初黒星を喫した平田は、来週にもNYに渡りセラ・ロンゴMMAに合流する予定だ。
対戦相手のリン・フーチンはこれまでの戦績が15勝3敗1分で、ONEでは2勝1敗でビー・ニューイェンとジョマリー・トーレスに勝ち、リトゥ・フォーガットには昨年7月に判定負けを喫している。
散打出身、リン・フーチンは前足となる左足によるやや内回し気味のサイドキックは顔面にも届き、関節も蹴っていく。奥足でも蹴ることができ、共にパンチとのコンビネーションも持っている。速い攻撃は左ジャブだが、リトゥを相手にした時はかなり簡単に組みつかれており、首投げ、いなしてからのシングル、ケージに押し込まれてのシングルレッグと3度テイクダウンを許している。
ここからスタンドに戻れたのは、初回の首投げにバックを狙っていた展開の時のみ。下から蹴り上げなど狙うために比較的簡単にパスも許している。とはいえトーレス戦では三角絞めで一本勝ちもしており、中国時代は微妙なレフェリーのストップがあるもののパウンドアウトでの勝利も複数回記録している。
平田としては戦いにくい相手でもあるが、御し易さも残る相手といえる。なかでも参考にしたいのはリトゥ戦だ。打撃系のニューイェン戦や中国で戦った試合と比較すると、リン・フーチンは明らかに蹴りもパンチも慎重になり、打撃系ファイターと戦った時の下がりながらのパンチもほぼ見せることなく、ケージに詰められている。
ここからリン・ホーチンにはヒザ蹴りという展開、右を差してのテイクダウンがある。平田としては、リン・フーチンの痛くても一発で倒す力はないパンチに怯むことなく、どんどん組みの圧力を掛けて削っていきたい。
ラウンドが進むほど、テイクダウンを奪えばリン・フーチンは足が効かなくなるので、平田は寝技に持ち込めば殴って削っていける。その平田の短所は想い描いた試合展開にならないと、頭と体とともに気持ちも止まってしまうこと。
逆に長所は調子に乗れば、迷いなく打撃も振れるので、組みの圧力と相まってスタンドでも優位に立てることだ。つまり、まずは組んで倒せることができれば、そこで立たれようが同じことを繰り返すよう体は動く。
ONEが新たなチャプターに臨む2日間のイベントには、フィリピン勢も平田以外の日本人ファイターの出場もない。ここに出られる意味、ここで認められるリターンは計り知れない。それだけに平田には、上手くいかなくて当然というところからスタートし、平然と戦える頭と気持ちをNYで養ってほしい。
■放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午前10時00分~ONE Supper App
■ONE FIGHT NIGHT01対戦カード
<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)
<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)
<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)
<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)
<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)