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【RTU ASIA2022】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(10)堀内佑馬─02─「一番下からやってきた意地は…」

【写真】コリン・オーヤマ・コーチ、カーラ・エスパルザ、ルイス・スモルカ、アレックス・ペレスらUFCファイター達らチーム・オーヤマの練習仲間と(C)YUMA HORIUCHI

10日(金・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode03で堀内佑馬が、トップノイ・キウラムとRoad to UFCフライ級トーナメント準々決勝を戦う。

UFC行きを賭けた8人制トーナメントに、カリフォルニア州アーバインから乗り込む堀内は、他の日本人選手と違い米国を拠点にMMAに打ち込み、UFCファイターを目指してきた。

前例のないJ-MMAファイター人生を送る堀内にRoad to UFC出場と、初戦となるトップに戦について尋ねた。

<堀内佑馬インタビューPart.01はコチラから>


──そうだったのですか!!

「トップノイがMMAをやり始めたばかりの頃で、寝技はそんなに強くなかったですけど、打撃は強かったです。『強い選手がいるなぁ』って思ったから覚えていたんです。

だからRIZINに出た時も『あの選手だ。RIZINに出るんだ』という感じの選手と、ここでやることになるなんて……『ムエタイを越えていけ』という神様のお告げのようなのかなって(笑)。ムエタイを越えていけっていうのとアジアを越えていけっていうのが」

──RIZINに出ていたトップノイは、国内のフライ級選手と戦っています。そこで今回の試合内容が、日本のフライ級選手と比較されるかと思います。

「そこは意識することは、それほどないです。ただトップノイもRIZINに出ていた頃より絶対に強くなっていることは間違いないです。それこそ別人になっているぐらいで。寝技ももっと上手くなっているでしょうし、そこは注意しています」

──両者打撃が強い。そしてMMAは全局面の勝負ですが、スタートは立ちからです。この打撃という面でトップノイに対する自信の程は?

「負ける気はしないです。打撃でも……そこは覚悟を決めているし、打撃で負けないのが自分の長所だと思っています」

──そんなトップノイ戦ではどのような試合したいと思っていますか。

「色々作戦とかも考えていますけど、新しい自分を見せたいです。UFCに行くために僕がやらないといけないことは、新しいスタイルです。いつも打撃ばかりになっちゃうので……LFAでは寝技も少しでしましたけど、ニュースタイルを次の試合では見せたいです」

──フライ級に出場する日本人選手は堀内選手1人です。

「余り出る選手のことが分かっていないのですが……とりあえずアジアレベルではないということを見せてUFCに行くことが今回のトーナメントの目標なので。僕がUFCレベルにあることを示したいと思っています」

──堀内選手と他の日本人選手との違いは、カリフォルニアに移り住んでUFCを目指してきたという部分があります。その自負というのは、日本から出場する選手に対して持っていますか。

「正直あります(笑)。僕はズルをせずに、米国でやってきました。ローカルな大会からLFAで戦わせてもらって、3回負けています。全てスプリットで負けました。この中で学ぶことも多かったです。全てUFCに行くために、米国で学んできたんです。

だからこそ、ここでソレを見せることができなかったら、俺はここまでの人間です。その自負を見せるために今回のトーナメントがあります。他の階級の選手でも、日本人と慣れ合うことは好きじゃないです。僕は僕。これは僕のためのトーナメントです。そのことを証明するためにシンガポールで戦うというつもりでいます」

──ズルはしない……ですか。

「そうッスね。色々となんちゅうか、たくさん日本人選手が出ますけど、僕は本当に下からやってきたつもりがあります。日本を捨てて、米国に来て……誰も知らない路上で戦うような試合から、LFAで戦えるようになりました。誰も気もとめないところで戦って。それこそLFAでABEMAさんが放送してくれたから、日本で僕のことを知ってくれる人が現れました……。

そうスね、一番下からやってきたという意地は人一倍持っています。下からやって、力を積み上げてきたという自負があるので、そこは見せたいです。最近、自問自答することが多くて、『お前がやってきたことは、これぐらいの程度だったのか』とか、『ここに出るために、やってきたんじゃないのか』とか。そういう風に考えることが増えました。

本当にコレを取らなかったから、何のためにやってきたんだって。だからこそ、ここに全てを賭けたいと思っています」

──では平良達郎選手がコンテンダーシリーズをスキップしてUFCと契約し、既に勝ち星を挙げたことはどのように受け止めていますか。

「アハハハハ。そこ、来ますか。ソコはあんまりいうと叩かれちゃうんですけど……まぁ、このトーナメントで俺が強いというのを見せて。UFCに行って強さを見せれば──皆を分からせるためにも。そうっスね、やってきたことを全部出して俺はUFCレベルだぞっていうのを見せたいです」

──綺麗ごとですが、1人でも多くの日本人選手にUFCに行って欲しいです。Road to UFCも全階級、日本人が優勝してほしい。それでいて、堀江圭功選手がチーム・オーヤマに出稽古に行っていた時にインタビューするためにアーバインを訪れた。あの時にファイターズハウスのベッドに寝転がっていた少年が、このトーナメントに挑む。選手に肩入れしてはいけないのですが、『見せろよ』という想いが私にもあります。

「ありがとうございます。絶対に見せます。ホントに何て言うのか、今回はタイミングが良かったと思っています。詰めてきて詰めてきて──このチャンスを得た。皆が『チャンス』だと言いますけど、僕はこのトーナメントを絶対に制する気持ちでいるし、多分、他の参加選手よりUFCに行きたいという気持ちは強いと思います。

それを見せて。強さも見せて。Road to UFCというトーナメントを絶対に制して、UFCで活躍する。そこを既定路線として、練習を続けて来たので。俺の覚悟を見てください」

■視聴方法(予定)
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~ABEMA格闘Ch

Episode01
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~ABEMA格闘Ch

Episode03
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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