【GLADIATOR017】福島を押し込むも倒しきれず、打撃戦を凌いだ神田T800周一が新バンタム級王者に
【写真】大接戦のタフファイトを制した新王者、神田(C)MMAPLANET
<Gladiatorバンタム級王座決定戦/5分3R>
神田T800周一(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30.
福島啓太(日本)
サウスポーの神田に対し、福島は左の前蹴りとサイドキック。神田は右ローを返す。福島は左の関節蹴り、神田は左ハイを伸ばした。右ミドル、右の前蹴りと打撃で攻める福島は、ニータップを仕掛けるも外される。福島のハイをブロックした神田が組みつき、ケージに押し込むがテイクダウンはできず。再びケージ中央で互いのローが交錯するなか、福島のローが神田の下腹部を捉えたとのことで、試合は中断された。
再開後、互いにローをぶつけあう中、神田がパンチのフェイントから組みついた。相手をケージに押し込みながら左ヒジを2発当てた神田。しかし福島が離れて打ち合いに持ち込むと、神田も顔面にパンチをもらってしまう。前に出る福島、神田はダブルレッグで組みつき、右腕を差し上げて福島をケージに押し込んだ。
ケージ際で神田は左ヒジ、福島も右ヒジを返す。パンチの打ち合いから離れた両者だったが、福島がボディロックで組みつき神田を押し込んだ。ケージ際で体勢を入れ替えた神田は、肩パンチからダブルレッグを狙う。倒せずも押し込みながら左ヒジを繰り出す神田。しかし離れると福島のヒジがヒットしたか、神田の頭部から流血が見られる。打撃戦では神田が左ストレートを当てた。
1R終了後にドクターチェックが入る。チェック後に1分間のインターバルが与えられた。
2R、福島が左のサイドキックから左ジャブを当てる。神田は右ロー、福島のハイを捌いたあと、打撃を出しながらダブルレッグで組みついた。ケージ際でシングルレッグ、さらにボディロックへ切り替えた神田は、右足を差し込みバックを狙う。正対した福島が離れて、ローから右スイングを繰り出す。福島の右ローを受けながらダブルレッグで組みついた神田だが、テイクダウンまでには至らない。距離を詰めてきた福島に左ローを当てた神田は、またもダブルレッグで福島をケージに押し込むも、グラウンドに持ち込むことはできない。下がる福島をケージに詰めてシングルレッグで組みついた神田。福島は倒されず神田のボディに正拳突きを連打する。
神田は再度組みつき、バックを狙いながら正対した福島の顔面に左ヒジを叩きつけた。左ボディストレートを伸ばしてから組みついた神田が、ボディロックからダブルレッグと上下に散らすも倒すことできない。離れると福島がローとパンチで攻め立てる。残り30秒で福島のパンチがヒット。さらに組みついてきた神田を福島が押しつぶし、トップを奪った福島のバックを神田がうかがう形でラウンドが終了した。
最終回、福島の右インローが当たる。神田の左ストレートをかわした福島は、左右のボディブローを連打。神田は打ち合いに応じながら、ケージ際でパンチを繰り出しつつダブルレッグで組みつく。福島の右足へのハイクラッチに切り替えた神田、しかし倒すことはできない。離れると福島が猛然とパンチのラッシュを見せる。さらに福島がダブルレッグを仕掛けてきたところで、カウンターのスイープを決めた神田だが、すぐに福島が返してトップを奪う。
バックを狙う福島、シングルレッグを狙う神田。スクランブルから立ち上がった両者、福島は左右のボディブローから顔面にパンチを集める。神田は右ハイをもらいながらも組みつき、福島に尻もちを着かせた。抑え込まれずに立ち上がる福島。距離が近くなると首相撲からボディブローへとつなげる。右スピニングバックフィストの連打は当たらず。ここでも神田はダブルレッグへ。福島はスプロールしてスタンドに戻る。
相手の打撃をもらいながら組み付く神田も、テイクダウンを奪うことはできない。残り30秒で離れた福島だが、疲労が見られる。それでも首相撲からボディへヒザ蹴りを連打して試合終了のゴングを聞いた。
裁定はジャッジ1人が福島にフルマークをつけるなか、残り2人が1ポイント差で神田を支持。スプリットで勝利した神田が、空位となっていたGladiatorバンタム級のベルトを巻いた。
「もっともっと自分の価値を高めたいし、自分の価値を高めることがグラジエーターの価値を高めることに繋がる。もっともっと強い選手とやらせてください」と新王者はアピールした。