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【WEC49】ノヴァウニオン、第四の男ヘナン・バラォン出場

Barao6月20日(日・同)にカナダのエドモントン、レクソール・プレイスで行なわれるWEC49に、また一人ブラジルの名門アカデミー=ノヴァウニオンから強豪ファイターの参戦が発表された。WECデビューを飾るのは、キャリア21戦20勝1敗の戦績を誇るヘナン・バラォンだ。

【写真】柔術家というよりも、生粋のMMAファイターという印象が強いヘナン・バラォン。世界トップリーグで、どのようなファイトをやってのけるか (C) GONG KAKUTOGI

ノヴァウニオン、WEC世界フェザー級王者で現MMA界のパウンド・フォー・パウンドでも名高いジョゼ・アルドを擁する軽量級世界最強アカデミーのなかでも、特にポテンシャルが高いと評されるバラォン。ブラジルMMAのメッカ、ノルデスチ地方のキムラ・ノヴァウニオン出身の彼は、打撃を主体としたファイターだ。

バラォンに関しては、ノヴァの総帥アンドレ・ペデネイラスが、「ジョゼ・アルドに並ぶフェザー級ファイターが3人、ヴァグネイ・ファビアーノ(=元IFL世界フェザー級王者、現WECバンタム級コンテンダー)、マルロン・サンドロ(フェザー級キング・オブ・パンクラシスト、SRCフェザー級タイトルコンテンダー)、そしてヘナン・バラォンだ」と、アルド級=軽量級第四の男であることを断言している。


デデ(ペデネイラスの愛称)は、バラォンを63kgで争われたDREAMフェザー級GPに参戦させる意向で、働きかけていたが実現しなかった。その後、バラォンは1年で6つも勝ち星を重ね、Shine FIGHTと契約を結んだという話も伝わってきたが、先週末に何の前触れもなくバラォンのWEC参戦が発表された。

本来、一つの階級に同じアカデミーのファイターと契約することが非常に稀なズッファにあって、特にイベント数が限られるWECで、既にファビアーノが活躍するバンタム級でバラォンと契約に至ったのは、それだけ彼の実力が買われているからと捉えてもいいだろう。

対戦相手クリント・ゴッドフレーは、バラォンの盟友ファビアーノに敗れており、情報もしっかりと入ってくるに違いない。UFCライト級戦線でホニ・トーレスが思ったような結果が残せていないこともあり、名門ノヴァとしても、その名に懸けてバラォンをバックアップするに違いない。

王者ドミニク・クルーズに、ジョセフ・ベナビデス、前王者ブライアン・ボーウェルズ、元王者ミゲール・トーレス、スコット・ヨルゲンセン、日本の水垣偉弥、同門ファビアーノなど、強豪揃いのWECバンタム級戦線に非常に楽しみなファイターが加わることになる。

■WEC49対戦予定カード

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・バーナー(米国)
キャメル・シャロルス(英国)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュ・グリスピ(米国)
LC・デイビス(米国)

<ライト級/5分3R>
クリス・ホロデッキー(カナダ)
エド・ラトクリフ(米国)

<フェザー級/5分3R>
マーク・ホーミニック(カナダ)
イーブス・ジャボウィン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
エディ・ワインランド(米国)
チャーリー・バレンシア(米国)

<ライト級/5分3R>
カレン・ダラベジャン(米国)
ウィル・カー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
ディエゴ・ヌン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
フランク・ゴメス(米国)
ヴァグネイ・ファビアーノ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ヘナン・バラォン(ブラジル)
クリント・ゴッドフレー(米国)

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