【The Shooto OKINAWA06】当真佳直がTD&コントロールで田上の打撃を封殺して大差の判定勝利
【写真】完全に打撃を潰された田上は3連敗、勝利した当真は徹底的にTD&グラウンドコントールを貫いた(C)SHOJIRO KAMEIKA
<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
田上こゆる(日本)
田上の左ローに左を合わせた当真。パンチの交換のなかで、跳びヒザを田上が見せると、当真は組んでケージに押し込んでいく。シングルから軸足を払ってテイクダウンを決めた当真に対し、田上はケージを背負って頭を押すが、両足を束ねられてしまった。体を振ってケージからずらそうとした当真は、右手首を取ったが束ねがルーズになる。手首をリリースし、足を再び束ねにいく。田上がスクランブルで立ち上がるも、その勢いを利して当真がダブルレッグからリフトしてテイクダウンを決める。
田上はクローズドガードを強いられ、残り1分に。ケージ際に移動した田上だが、またも両足を束ねられ、右を差していったが座ったままでラウンド終了を迎えた。
2R、左ローから左ハイを蹴った田上は、軸足を蹴られ姿勢を乱す。ここで組んでいった当真、足を抜いた田上が走って離れる。テイクダウン狙いに右を打っていった田上は、右腕を差してヒザ立ちでテイクダウンを許さない。それでも左足を両足で束ねた当真は足を抜いた田上をボディロックで捕らえ、左足を四の字で制す。左足が抜けても、すぐにシングルから当真が足を束ねる。
左を差したい田上はオーバーフックのまま立ち上がり、すぐに尻もちをつかされる。当真は田上の右足を刈って引き寄せ、両足を束ねにかかる。ここは許さず、左を取られている状態が続き、田上はウィザーのまま立ち上がる。残り10秒、正対した田上の右足を低い姿勢で取り時間となった。
3R、スピニングバックフィスト狙い、右を当てた田上は、テイクダウン狙いにヒザを合わせようとする。離れて右アッパーを入れた田上は、右を被弾してもテイクダウンは切る。ジャブからヒザを繰り出した田上が、姿勢を乱す。ここで詰めなかった当真だが、立ち上がった田上をテイクダウンし、両足を束ねる。足を解くと、ボディロックにとっており田上に立ち上がることを許さない。
足が抜けない田上は、ケージを背負った座った状態で足を取られて引くという展開が続く。徹底して束ねていく当真の時間が続いたが、田上はレッスルアップから一気に上を取る。残り50秒、エルボーを打つ田上にしがみつく当真が腕十字へ。スラムも、しっかりと腕をホールドされた田上が、腕を抜いてエルボーも時間に。
してやったりの当真は、拳を握って勝利をアピール。結果、田上にやりたいことをさせなかった当真が、フルマークの判定勝ちを手にし──田上は3連敗となった。「判定勝ちですが、自分のスタイルを全力で出した結果です。新井丈選手が、勝ったらやらせてくれると言っていたので、対戦お願いします。去年の12月に自分の母が亡くなったのですが、勝利を届けられてよかったです」と勝者は話した。