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【UFC272】1年4カ月ぶりのオクタゴンでTDを奪い続けたドスアンジョスが代役モイカノに判定勝利

<160ポンド契約/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
Def.3-0:50-24.49-44.49-45.
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

モイカノがサウスポーのドスアンジョスに右ハイから右ストレート。ドスアンジョスは組み付いて首相撲に持ち込むが、モイカノはケージに押し込んでバックに回る。離れるドスアンジョス。再び距離が近くなると、組んできたドスアンジョスをケージに押し込んだモイカノ。しかしドスアンジョスは離れると左の三日月蹴りからダブルレッグでテイクダウンを奪った。勝負はスタンドに戻るが、ドスアンジョスがワンツーで相手を下がらせ、相手の右をかわしながらテイクダウンに成功する。

ケージ際でサイドに回ったドスアンジョスはニーオンザベリーを狙うも、モイカノはハーフへ。ドスアンジョスはトップから左右のヒジを落としていく。足を利かせるモイカノに対し、立ち上がったドスアンジョスはパウンドを落としながら再びグラウンドへ。ハーフガードのモイカノは、ドスアンジョスの体にしがみつくも、それを引きはがしたドスアンジョスはパンチを落とし続ける。下からバックを狙ったモイカノを封じ込め、トップのまま初回を終えた。

2R、左ミドルで相手を下がらせたドスアンジョス。モイカノのパンチに合わせてテイクダウンを狙うが、これは決まらない。しかしドスアンジョスの左ストレートがクリーンヒット。続くダブルレッグをスプロールしたモイカノだが、スタンドではドスアンジョスのパンチをもらってしまう。ドスアンジョスもテイクダウンはできないが、左ストレートをモイカノのアゴに突き刺す。さらに再び組み付いたドスアンジョスは、バックに回ってコントロールする。モイカノが離れる際に右ヒジを打ち上げた。

ケージ中央ではモイカノの蹴りをさばき、右ストレートをかわしてグラウンドに持ち込んだドスアンジョス。ハーフガードのモイカノに鉄槌とヒジを振り落として削っていく。ケージ際で右ヒジを落とすドスアンジョス、モイカノは身動きが取れずヒジを受け続けた。

3R、モイカノが前に出るも、ドスアンジョスのプレッシャーの前に下がってしまう。ドスアンジョスは左ストレート、左ミドルで攻め立てる。モイカノの左ジャブをブロックしながら距離を詰めるドスアンジョスは、相手のパンチをかわしながら左ミドルを繰り出す。シングルでのテイクダウンに失敗したドスアンジョスに、モイカノもグラウンドへ持ち込もうとするがドスアンジョスも立ち上がる。スタンドではドスアンジョスのパンチが連続ヒット。さらにヒジ打ちで追い込み、左ハイでダウンを奪った。そのままトップを奪い、モイカノにパウンドを連打するドスアンジョス。

ハーフガードのモイカノを抑え込み、左のヒジを落とすドスアンジョス。パスガードして相手の右側に回るが、モイカノもガードに戻した。しかしドスアンジョスはすぐに一本足を越えて左ヒジ。この一発でモイカノの左目尻をカットした。

4R開始直前、モイカノにドクターチェックが入る。モイカノの左目は大きく腫れているが、試合は続行される。互いにジャブを伸ばしながら、モイカノが前に出た。ドスアンジョスは右のカーフキック。モイカノは左右のフックを連打し、ドスアンジョスの顔面をかすめたが、打ち終わりにドスアンジョスがシングルでテイクダウンを奪った。モイカノを抑え込みながら、そのままケージ際に運んでいくドスアンジョス。右ヒジを連打するドスアンジョスに対し、モイカノは防戦一方に。

体を起こそうとするモイカノの首を抱えて抑え込んだドスアンジョス。動けないモイカノにパンチとヒジを連打するが、レフェリーは試合を止めない。大流血のモイカノは立ち上がり、下がりながら凌いだが、ラウンド終了のホーンが鳴ると大きくフラついた。

最終回、再びドクターがモイカノの顔面をチェックする。またも試合は続行だ。ドスアンジョスの右ジャブに対して、モイカノは右ストレート。前に出るモイカノだが、ドスアンジョスも足を使って距離を取り、右ジャブと右ローを繰り出す。下がるモイカノに左ハイを見せたドスアンジョスが、またもダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ。モイカノは足を利かせて立ち上がる。スタンドに戻ると、パンチを当てていくモイカノ。ドスアンジョスのダブルレッグをスプロールして、スタンドで勝負する。

ドスアンジョスは右ロー、モイカノはアッパーを織り交ぜたコンビネーションを見せるも、ドスアンジョスの顔面には届かない。このラウンドを流し始めたドスアンジョスが、ワンツーを繰り出しながら、相手のパンチをディフェンスする。モイカノの左フックがクリーンヒット、さらに打ち合いに持ち込むモイカノ。残り20秒からラッシュを見せるモイカノに対してサークリングするドスアンジョスが、終了間際に左ストレートかダブルレッグを仕掛けたが、これは決まらなかった。

判定はジャッジ1人が6ポイント差をつける内容で、ドスアンジョスの勝利に。
「短期間で試合を受けてくれたモイカノの感謝している。ダナ・ホワイト、ショーン・シェルビーにも。多くの選手が逃げて、戦いたがらなかったなか、5日前に試合を受けて5Rを戦うなんて凄いことだ。僕にもタフだった、フィジエフはムエタイファイターでモイカノはグラウンドに優れた選手だから。16カ月の試合で、ちょっとリングロスがあったよ」(ドスアンジョス)


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