【UFC272】ブライス・ミッチェルがバルボーサからダウン&TDを奪い、最大5P差のドミネイト判定勝ち
<フェザー級/5分3R>
ブライス・ミッチェル(米国)
Def.3-0:30-25.30-27.30-27.
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
サウスポーのミッチェルが右サイドキック、バルボーザは右ローで相手の動きを止める。プレッシャーをかけるミッチェルに対し、バルボーザはケージを背負いながらサークリングし、右ローを当てていく。ケージ中央に戻ったバルボーザのボディへ、ミッチェルのサイドキックがヒット。さらにミッチェルがオーソドックスにスイッチして右ミドルを当てた。そしてミッチェルの左ストレートをモロに食らったバルボーザはダウン。ミッチェルはケージ際でトップを奪い、相手の頭をケージに押し付け、パウンドと右ヒジを落とす。
下からミッチェルを抱えるバルボーザ。ミッチェルは構わず右ヒジと右の拳を落とす。足を利かせるバルボーザだが、ボトムから脱出はできない。トップキープしながら息を整えるミッチェル、バルボーザもセコンドの指示を聞いてうなづく。直後、相手を蹴って離したバルボーザが立ち上がり、勝負はスタンドに戻る。プレッシャーをかけながら右バックスピンキックを見せたバルボーザ、ラウンド終了間際には右ストレートを当てた。
2R、強烈な右ローを繰り出すバルボーザ。しかしパンチの打ち終わりにダブルレッグを合わされてグラウンドへ。ミッチェルは抑え込みながら右ヒジを落とす。フルガードを取るバルボーザの左目周辺から出血が見られる。そのバルボーザをケージに押し込むミッチェル。そのままパスガードを狙うが、バルボーザは左のオーバーフックからのブリッジでミッチェルの体勢を崩し、立ち上がった。しかしミッチェルもすぐに組み付いてバックへ。再びグラウンドに持ち込み、半身のバルボーザに右のパンチを浴びせる。そのままハーフガードのバルボーザを抑え込み続け、最後は相手の足を掴みながら立ち上がり、このラウンドを終えた。
最終回、バルボーザが前に出る。バルボーザのパンチに左ストレートを返すミッチェル。しかし左ハイを失敗して背中を着いてしまった。グラウンドに行かないバルボーザ、ミッチェルも立ち上がりスタンド勝負に戻る。ミッチェルの右ハイをスウェーでかわしたバルボーザだが、直後にミッチェルのダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪われてしまった。2Rと同様に、しっかりと抑え込むミッチェル。バルボーザは相手を離すことができない。ミッチェルは体を起こしながら大きな右を振るう。
ここでバルボーザが下から三角絞めを狙ったものの、ミッチェルはバルボーザを盛り上げてマットに落とし、バルボーザのクラッチも解けてしまう。再び左目尻から出血し始めたバルボーザ。ミッチェルはケージ際でバルボーザの足をさばき、パスを狙う。バルボーザはミッチェルの右足を取りに行ったが失敗。ハーフガードになったバルボーザの首を抱えてパンチを連打したミッチェルが、マウントを奪った。ハーフに戻すバルボーザ、ミッチェルは右ヒジを落としていった。
判定は1人のジャッジが5ポイント差をつけるフルマークで勝利したミッチェル。
試合後のインタビューでは「弟、叔父、父と血の流してやってきた。10年間、僕を後押ししてくれた。僕は人を傷つけるんだけじゃなくて、人を助けたい。4万5千ドルを使って、希望を失った厳しい状態の子供たちの医療を助けたい」と答えた。