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【UFC272】序盤リードのシャオナン。股間へのヒザで流れが変わったか、ホドリゲスにスプリット判定負け

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
イェン・シャオナン(中国)

小刻みなステップからロー、右を伸ばすシャオナン。さらにワンツーを入れ、ホドリゲスのステップインを右で迎え撃つ。ワンツーからパンチを続け距離を詰めるシャオナンが、ローに右を合わせていく。前に出ると打たれるホドリゲスが右に回って間合いを外す。シャオナンは引き続きローに右のカウンターを狙った。ワンツーでステップイン、近距離でパンチを続けるシャオナンは、カーフの蹴り合い後に圧を掛けてきたホドリゲス屈することなく、カウンターで待ち受ける。

近距離のパンチの交換でもスピードで上回るシャオナンは、足も使いパンチを被弾する数が少ない。思い切り右を振るい、ヒザから左を入れたホドリゲスだが、左ヒザが股間を直撃しておりシャオナンが手を挙げてブレイクを要求する。サムアップし、試合に応じるシャオナンはここで得意の左サイドキックを蹴っていく。跳びヒザのホドリゲスが、サイドキック後に組みついてバックを伺うも、胸を合わせたシャオナンが足をすくいあげてテイクダウン。ホドリゲスは下から仕掛ける時間がなく、ラウンド終了となった。

2R、サイドキックを多用するようになったシャオナンが、テイクダウン狙いを切って離れる。ワンツーの打ち合いから前に出たホドリゲスに対し、シャオナンが左フックのカウンターを狙う。さらにワンツーを入れて離れたシャオナンとの距離を詰めたホドリゲスが、オーバーハンドも届かない。続くステップインではオーバーハンド後に左を当てたホドリゲスが、圧を掛け始めたか。

手数が減ったシャオナンだったが、ヒザ蹴りをキャッチしてテイクダウン。スクランブルでバックに回るが、ホドリゲスがウィザーから胸を合わせる。小外掛けを耐えたホドリゲスは、ケージに押し込まれた状態でヒザを見せ、シャオナンがエルボーを打って離れる。残り1分、ワンツーで前に出たホドリゲスが首相撲からヒザ蹴り、シャオナンの組みをいなしてケージに押し込む。ヒザ蹴りを抱えて押し込み返したシャオナンにヒザ、エルボーを掘りゲスは打っていく。離れたシャオナンにワンツーの右を当てたホドリゲスがこの回を取った。

最終回、ユライアが「ジャブ、サイドキックを使え」と指示を送り、シャオナンを送り出す。ローを蹴ったシャオナンが、パンチの応酬からサイドキックを放つ。ジャブから右のホドリゲス、シャオナンがジャブ、もしくはリードフックの一発という攻撃が多い。ホドリゲスが右を当て、ジャブを伸ばす。中に入れないと、ホドリゲスの距離での打撃戦を強いられるシャオナンが右に回り、追いかけてきたところでカウンター狙いのパンチを出す。

入れないシャオナンは、左右に回るステップだけではこの回を落とすことになる。意を決して踏み込むと、組んだホドリゲスがヒザとヒジを見せて離れる。残り2分を切って、ホドリゲスの踏み込みにカウンターを合わせるようになったシャオナンが左フックをヒットする。ホドリゲスも下がらない、カウンターを合わされようが右オーバーハンドを振るって前に出る。ホドリゲスはワンツー、右手を挙げてアピールするとシャオナンも同じ動作を見せ、ワンツーを入れる。組んでエルボー、右から左を当てたホドリゲスに、シャオナンのスピニングバックフィストが当たる。2回目は空を切り、タイムアップを迎えたシャオナンがすぐさまに股間の痛みを訴えた。

涙を浮かべるシャオナン、ウィナーコールを待つ間も泣き顔のまま──最後はスプリット判定負けのアナウンスを聞いた。


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