【PFL CS2022#01】テイクダウン&コントロールでテイラー・ジョンソンが、ポペックを封じ込む
【写真】打撃系でもテイクダウン防御がザルだと、まず勝利に届かない。そしてTD&コントロールはどのように評価されるか(C)PFL
<ライトヘビー級/5分3R>
テイラー・ジョンソン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アレクサンダー・ポペック(ドイツ)
開始早々、左ハイを見せたポペックからダブルレッグでテイクダウンを決めたジョンソン。両足を束ねられたポペックが、ケージを背尾って座った形が続く。左足をヒザ立ち状態にしたポペックは立ち上がると、ケンケンガードでヒザ蹴りを許さないよう防御するが、軸足を払われバランスを崩しそうになる。ここはケージを使った耐えたポペックはボディロックで金網に押し込まれた状態が長くなる。残り2分、レフェリーがブレイクを命じた。
ブレイクが入った時点で、契約が遠のいたともいえるが、両者は巻き返すことができるか。ポペックは後ろ回し蹴りも、スピードはない。右ロングアッパーも遠く、ジョンソンがローを蹴る。ジョンソンの突進にアッパーを狙ったポペック。これは当たらなかったが、ここで流れるを掴みパンチを届かせるようになる。ジョンソンのダブルレッグをかわしたポペック、時間となり初回は落としたか。
2R、ポペックは初回と同様に左ハイを繰り出す。ジョンソンは左フックを見せるが、初回のようにすぐに組みつくことはない。ポペックがローに右を合わせ、スイッチしてワンツーを打つ。オーソで右ストレートを届かせたポペックが前に出て、ジョンソンが回る展開に。
左から右を振るったジョンソンは、打ち終わりで姿勢を乱す。ワンツーで右を当てたポペックは、テイクダウン狙いを切ろうとするがレベルチェンジからジョンソンがダブルレッグで尻もちをつかせる。
左足を束ねられたポペックは、スイッチの姿勢から右の細かいパンチを入れると、ケージを背って立ち上がる。背中を譲ることなくスタンドに戻ったポペックは、ダブルレッグで抱え上げられるが、そのまま前方に着地して打撃の間合いに戻る。ジャブ、左リードフック、右ストレートを伸ばすポペックが右ロー。フックを3発見せたジョンソンは、右アッパーを返されダブルレッグへ。ケージに押し込んだところでラウンド終了となった。
最終回、左フックで前に出るジョンソンのローが急所に入り、試合が一時中断する。再開後、ジョンソンはサウスポーに構えポペックが右ミドルを入れる。間合いが変わり、直後に右フックをヒットさせたジョンソンは、ダウンから立ち上がったポペックの苦し紛れのダブルレッグ狙いを腰に乗せ、内股でトップを取る。ハーフを取るポペックは、スクランブルに持ち込めずケージ中央で背中をマットにつける厳しい局面に。
ポペックのヒール狙いに対し、ジョンソンは体を捻って防ぎトップをキープする。尻もちでケージに押し込まれたポペックはアームインギロチンを狙うが、ジョンソンは腕を組むスペースを与えない。
そのままバックに回ろうとしたジョンソンは、ポペックの背負いにバックを制し、マウントに以降する。左のパンチを落とし、足を戻されてもそのままパウンドを続けたジョンソンが、フルマークの判定勝ちを手にした。