【Shooto2022#01】25秒勝利、開始から2秒半──中村倫也の心理と判断力「そんなんで逃げたりはしない」
【写真】パトリックに続く会見で、両者が入れ替わる際にメディアからツーショットの要望が。その際、「どちらか頬っぺたにチューを」という声に、即座に2人ともされる方でなく、する方を選択──瞬時にして悪夢の瞬間を回避した(笑)。それにしても、仲が良い(C)MMAPLANET
16日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01で、プロ2戦目の中村倫也が野尻定由を僅か25秒で倒した。
試合開始と同時に、ダッシュで向かってきた野尻に左を合わせ、パウンドを連打し衝撃のTKO勝ちとなった中村は、「相手の作戦ミスと僕の集中力、狙いがバッティングして終わってしまった。もうちょい試したかったという気持ちもありつつ、とりあえず勝ててホッとしたという感じ」、「何か狙っているとは思って、取りあえず前重心でいようと。まぁ。感触的には終わったと」、「足にしがみつかれても、重心は乱れない。そこはレスリングで培ってきた」、「漬けようと思っていました」、「ウォーミングアップ中に髙谷さんが走ってきて、そこで合わせるイメージは持っていた」、「次は4月のPound Stormになるかと思います」──など試合後の会見で各記者の質問に答えた。
MMAPLANETでは、レフェリーの『ファイト』の声から左ストレートが決まるまでの2秒半の間に中村が何を想い、動いていたかを尋ねた。(※抜粋)。
──推測ですが、野尻選手は組むために飛んで倫也選手が下がると自分の形で組めるという算段ではなかったのかと。
「あぁ、ケージ際に下がらせて」
──普通、あの攻撃にパンチを合わせようとする選手はいないですから。
「ストレートを合わせて、崩そうかと思いました。外しながら、向かい合ってまた仕切り直せば良いと。その合わせたストレートが結構思い切り入りましたね」
──後ろに下がるということは頭になかった?
「そんなんで下がったり、テイクダウン狙いを逃げたりはしないです」
──ところで昼にUFCがありましたが、試合前に視聴したりすることは?
「それないです。チカゼが変にバテて負けたというのは聞きました。そうですね、バンタム級の世界戦があったとしても、試合前は見ないです。試合前は自分の内側に意識を向けているので。でも終わったので、楽しみます(笑)」