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【UFC ESPN32】テイクダウンを奪われ、下から仕掛けたロイヴァルが打撃優勢でボントリンにスプリット勝利

【写真】エキサイティングな試合は、安定性に欠けて攻め込まれ──そこ屈しないロイヴァルの武器だ(C)Zuffa/UFC

<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

サウスポーに構えたロイヴァルがジャブから、左ミドルハイを繰り出す。ローで足を払ったボントリンは、ロイヴァルに組みつかせず離れる。スイッチしたボントリンが、リーチの差を足技で埋めるも、前進をジャブで止められる。斜めに踏み込んでミドル、ローから跳びヒザを見せて着地で殴っていくロイヴァルに対し、ボントリンもそこにフックを合わせようとする。

小刻みなステップで、前に出るロイヴァルが蹴りの後でスピニングバックフィストを繰り出すも、ボントリンが組んでボディロックテイクダウンを決める。サイドバックを嫌がり引き込んだロイヴァルが足を効かせると、ボントリンがスタンドに戻る。ジャブから蹴り基調でプレッシャーを掛けるロイヴァルは左の相打ちで打ち勝つが、直後にボントリンが組んでバックへ。前転で下になったロイヴァルのゴゴプラッタを防いだボントリンが、スタックパスを狙う。ロイヴァルは手をついて立ちかけ、前転からスタンドに戻り時間となった。

2R、三日月からローのロイヴァルは、蹴りに左を合わされ後方に崩れるとスタックパスに背中を譲る。足のフックを腿の上でしたボントリンは、尻をずらしてきたところでトップに移行する。オモプラッタのロイヴァル、立ち上がったボントリンがパンチを落として抑える。立ち上がって離れた両者、ロイヴァルがワンツーを入れるが、左フックで姿勢を再び崩す。すぐに起き上ったロイヴァルだが、ボントリンはスピニングバックフィストに組みついて、バックを取る。

スイッチを許さないボントリンはバックコントロールを続けると、フックのないRNCなど攻め立てる。胸を合わせたロイヴァルは前蹴り、さらに左クロスを入れる。そこで左を決めるボントリンは、再び左をヒットさせて組み──ボディロックテイクダウンを決めてこの回を取った。

最終回、アッパーで前に出るロイヴァルがジャブから左を入れ、ボントリンも左フックを当てる。右ボディを入れたロイヴァルは、蹴り足を掴まれ下になりすぐにスタンドに戻る。ジャブから左、ヒザ蹴りもダブルレッグを合わされたロイヴァルは、ここでも下にされる。ゴゴプラッタをセットしたロイヴァルに対し、ボントリンは腕を差し込んで防ぐと、腕十字に移行される。立って防いだボントリンは、スクランブルでスピニングバックフィストを見せたロイヴァルから7度目のテイクダウンを決める。

ディープハーフでシングルに入ろうとしたロイヴァルは、巻き込んで前転しスイープに成功する。ボントリンはマウント狙いを阻止したが、下なりハーフで固める。残り1分、ワキ腹を殴り、パスを狙うロイヴァルだが、ボントリンが足を抜かせない。上体を起こし、エルボーとパンチを打ちつけるロイヴァルが15秒間、殴り続けて時間に。

2Rはボントリン、3Rはロイヴァル。勝負は1Rの裁定に掛かって来るか。打撃で劣勢だったがトップを取っていたボントリン、逆をいえば下になった打撃で優勢だったロイヴァル。果たしてジャッジは──スプリットでロイヴァルを支持した。

苦笑いを見せたボントリン。ロイヴァルは「ダメージは僕の方が与えていた。抑えられていたけど、申し訳ない──くそったれだよ。フィニッシュが必要だった。フライ級で一番エキサイティングなファイターのつもりなのに、本当に申し訳ない」と話した。


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