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【Shooto2022#01】菅原和政と対戦、宇佐美正パトリック「西川君は顔が腫れてしまっていましたけど」

【写真】謙虚だが、自信に満ち溢れている様子だった宇佐美正パトリック (C)MMAPLANET

16日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで行うShooto2022#01で、宇佐美正パトリックが、菅原和政と戦う。

EXFIGHT所属、格闘DREMAERSでLDH martial artsとの契約を勝ち取ったパトリックは9月にプロ修斗でプロデビュー戦を戦い、11月にはVTJで2勝目を挙げた。

そしてデビューから5カ月目の3戦目で、キャリアで大きく上回る菅原と対戦することになったパトリック。菅原は前戦で修斗世界ライト級チャンピオン西川大和にRNCで敗れたものの、大きく左目を腫らせたことに触れ「僕は綺麗な顔で試合を終わらせる」と断言した。


──まず、メリークリスマスです(※取材は昨年12月24日に行われた)。

「ホント、クリスマスですよね。クリスマスって気分全くしないですね(笑)。でも、別に良いですかね……別にそういう空気で遊んでも楽しくないですし、俺は殴り合っている方が楽しいんで(笑)。それが仕事ですからね。別に遊ぼうとも思わないし、試合が決まったので、倒すだけっていう気持ちだけで日々を過ごしています」

──その決まった試合ですが、菅原選手とプロ3戦目を戦います。

「ハイ。次の試合は1月だろうなって感じで、準備はしておこうと前の試合が終わった時から思っていました。1戦目と2戦目はスパンが短かったので、そこに関して岡見さんに相談させてもらって。岡見さんも『試合はデキる時にどんどん出ていた方が良い』ということでしたし、もう11月の試合後は1、2週間休んでからいつでも戦えるよう心も体も創ってきました。フィジカル的にも問題ないですし、グラップリングも成長してMMAっぽい動きになってきているので、色々と試すことができればと思います」

──その休息期間で大阪に戻ることは?

「いえ、なかったです。大阪に帰ると親父に甘えてだらしなくなってしまうことがあるので、東京で自分と向き合ってリラックスしていました」

──逆に東京にいると、皆が練習しているので体を動かしたくなるということはなかったですか。

「そこはオンオフを分けることはできています。休む時に休まないと、体がもたないです。ボクシングをやっていた頃もインターハイだと5日連続で計量があって、毎日試合をするとかだったので、体を休める大切さは身に染みて分かっているので」

──では菅原選手が対戦相手になったことについては、どのように思っていますか。

「VTJで西川(大和)君と試合をしていた時もそうですし、蹴りも含めて打撃も強いですし、グラウンドでもパウンドを効かせることができる面白い選手だと思います」

──過去2戦の対戦相手とはキャリア、そしてMMAの完成度が違う選手かと。

「全然違いますよね。凄く良い経験ができるんじゃないですかね。でも格闘技は強いヤツだらけで、いつかやることになる選手ばかりです。そのいつかが、今になっただけで。別に怖いとか全然ないですし、そういう選手に挑戦できるということで気合がメチャクチャ入っています。

VTJの野村選手との試合は打撃、壁レスと限定された戦いになったので、菅原選手との試合ではもっと色々な攻防を見せることができる……盛り上がる試合になるかなって思います。どの局面でもやりあえる自信はありますし、すぐに詰めて戦います。全然、譲る気はないです」

──そもそも前の試合でノンタイトルとはいえ修斗世界ライト級王者と戦った選手で、10月にはHEATでライト級次期挑戦者決定戦にも出ています。いわば日本のMMAプロモーションの王座挑戦目前にあった選手です。そこを食えば、プロ3戦目を終えた段階で王座が見えてくることになるかと思うのですが。

「正直、菅原選手が戦ってきている相手は凄くレベルが高いです。そんな選手を喰うと、めっちゃオイシイですよね。逆に菅原選手は絶対に負けられるかと思っているでしょうけど……。とにかく早く試合がしたいですね」

──2日前に岡見選手が、同じ日に中村倫也選手が試合をします。

「倫也さんとは同じ日に試合に出たかったので、そこでも盛り上がることができます。あと……正直な話、岡見さんからはGENで練習させてもらっていて、これまで知らなかった緊張感が伝わってくるんです。それを感じられること自体が有難い経験やなって思って。試合が決まってからの岡見さんは、眼つきや表情も違って戦闘モードに入っています。ピリピリしていて、自分のための練習をしている岡見さんからは、拘りの凄さが感じられます。ケージのなかでずっと続けていて」

──パトリック選手もケージに入ると気持ちは変わりますか。

「練習でもケージに入ると、バチバチになります。やられたくないし、自分が一番弱いので、練習相手も全員倒さないと試合で負ける。そういう気持ちに僕はなります」

──そんななかTHE RAMPAGEのLIVEツアーFinalのステージを経験したそうですね。

「初めて1万人を超える人の前で舞台に立ってマイクでしゃべるって、試合とは全く違うのですが、緊張感が半端なかったです(笑)。体に悪いです」

──アハハハハ。

「先輩方も『大丈夫だから、堂々としておけ』って言ってくれて。ファンの人たちも凄く温かく拍手してくれたのですが……もう内心ドキドキして、汗が凄かったです。でも本当に皆が温かくて、あの場に立っていてホッとしました」

──その経験も将来に役立ちそうですね。

「あの緊張感は役立つと思います。まだ何も決まっていないですけど、POUND STORMに出て、これまでより多くのファンの前で戦うとしたら、あの舞台から1万人のファンの姿を見たことがあるのとないのとでは全然違うだろうし、あの経験は凄く生かせると思います。

あの場でマイクで話させてもらって、僕ってこれまでちゃんとアピールできていなかったなって思ったんです。だからPOUND STORMに出てしっかりと勝って、皆に名前を覚えてもらいたいなって。

もちろん、今は1月の試合に向けて調整していますけど、4月はもっと強い相手と戦いたいと思っていて……そのためにも菅原選手を相手に『ヤバッ』、『エグッ』、『パトリック、めっちゃ強くなっている』と思ってもらえる試合をしたいです。

西川君は顔が腫れてしまっていましたけど、僕は綺麗な顔のまま試合を終わらせます。もう動画を見ると、癖もすぐに分かったんで。多分×××××××で倒れると思います。俺、〇〇〇〇〇も強いんで」

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