【RTB Korea01】Road to BRAVEが韓国で開催。4月と9月に本戦進出も――日本人選手にも好機到来?!
【写真】キム・テキュンの出場がBRAVEと韓国を結び付けた。どう話が転ぼうが、このアグレッシブさはうらやまし限りだ(C)BRAVE CF
7日(金・現地時間)、韓国はテグのインタープルゴ・エクスコでRoad to BRAVE KOREAが開催される。
Road to BRAVEはBRAVE CFのパートナーもしくはアフィリエーション・グループが、世界各地で地域のMMAの普及と新しいタレントのリクルートを行うための大会で、これまでにセルビアでイベント開催実績があり、結果的に昨年12月にはBRAVE CFの本戦が同国で行われている。
現状、韓国に続きインドでもRTBが予定されている。上記にあるように現地のプロモーションとの協力によって運営され、韓国でのパートナーはTBC(The BEAST Championship)となる。
TBCは昨年2月に活動を開始した新興プロモーションで、3月にMonster WAR、9月にTBC02を主催している。RTB Korea01は新生Top FCの11月大会の会場だったテグのインタープルゴ・エクスコが使用され、そのTFCのライト級トップ・プロスペクトだったホン・ソンチャンが今大会にも出場する。
ホン・ソンチャンはTBC主催のMonster WARでも戦っており、TBC経由ではイ・ミンヒョクやチョン・ダウンというONE Warrior Seriesベテランも今大会に参戦する。中東バーレーンを本拠とする世界規模のプロモーションを目指すことになったイ・ミンヒョクはONE WSで工藤諒司に敗れており、チョン・ダウンはWardogとGrachanで来日経験がある――日本とも縁のある選手たちだ。
今後はコロナの感染状況次第だが、入国制限や隔離措置が撤廃されると日本人選手の招聘も予定しているという。RTB Korea開催に先立ち、BRAVE KOREAが発足しており代表はBRAVE CF本戦に参戦中のキム・テキュンを指導するユ・ヨンウ氏が務めている。
BRAVE KoreaではTBCと協力しRTB Koreaを主催し、今大会に続き5月21日にテグ大会、さらに7月と12月とイベントがスケジューリングされており、その船出と時を合わせて、現状では4月9日と9月10日に仁川でBRAVE CFナンバーシリーズが予定されている。
BRAVE CFは過去に日本人選手にもオファーが出しているが、受諾した選手はおらずJ-MMA未踏の地となっている。今後BRAVE Koreaは東アジアのヘッドクォーター的な役割を担っていく模様で、韓国だけでなく日本、中国、台湾で運営権をBRAVE本体と契約したという話だ。
韓国での定着具合にもよるが、今後は東南アジア進出へのアジアの拠点になることを目標としている。この手の話は大きく花火を打ち上げて、その後は進展がないということは韓国に限らず、日本も含めて世界各地で見られてきた。
とはいえバーレーン王国の国家プロジェクトといえるBRAVE CFは資金豊富、韓国でバブルを創ってイベントを行うことも可能だ。そこに日本人ファイターが出場できるとなれば、国内の多くのプロモーションよりも好条件で、ロシア、欧州、ブラジル、そして中央アジアや中東のファイターと肌を合わせる機会を得ることが可能になる。選択肢が増えることは、ファイターにとって好機になるのは絶対だ。日本人ファイターがどう絡めるのかも含め、RTB KoreaとBRAVE CFの韓国進出――今後の展開を注視したい。