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【Fight&Life】それぞれのキャリアアップ。田中路教、若松佑弥&上久保周哉鼎談から『英語力』に関して

【写真】今回の鼎談は若松がシンガポールから帰国後の隔離期間に行われたためZOOM取材となった(C)MMAPLANET

本日23日(木)発売されたFight&Life#88にLFAからUFCを目指す田中路教、ONEで世界フライ級王座をターゲットとする若松佑弥、そしてONEと契約下にあり2021年1月にはトロイ・ウォーセン戦が決まっているが、北米でのファイトも頭の残っている上久保周哉の鼎談が掲載されている。

米国に拠点を置いて、UFCを目指すキャリア。物語が完結されるONEを舞台に、豊かな生活を望む人生。憧れの舞台で戦うことを念頭において、歩もうという姿。三者三様、それぞれが選択したキャリアアップの長所と短所が聞かれた鼎談のなかで「米国で練習をする上での英語力」に関して、若松が田中に尋ねると上久保も現地での体験を振り返ってくれた。

雑誌では紹介しきれなかった『英語でのコミュニケーション能力』について3者の言葉をここで紹介したい。


──海外、国内、試合でも練習でも人それぞれの選択肢があります。

若松 僕の場合は向うで同じ階級の選手が少なくて、それに日本でも抜けて強いというわけじゃないし。日本でデキないのに、言葉も通じないところへ行くんじゃなくて、国内で自分で環境を創っていく方が良いのかなって考えました。お金がたくさんあって、自由にできるぐらい強くなってから、アメリカに行きます。

田中 言葉が通じないところ……という部分を気に掛けることは大切だと思います。向うで生活をして練習をする上で英会話は絶対に必要です。僕も全く話せない頃に米国に行って、色々な人の指導を受けました。でも今と比較すると、言っていることが理解できていなかったです。

英語がある程度理解できるようになった今、英語が分かる方がプラスになるのは絶対だと思います。英語を話せるようになる努力、それは強くなるための努力の一環として、練習と同じように必要です。

上久保 言語の勉強はやらないといけないと思います。自分も2度、米国に練習に行った時に、分からない部分はめちゃくちゃ質問をしました。実際に技を掛けてもらったりして、とにかく尋ねまくりました。スムーズにコミュニケーションが取れていたら、それだけ短い時間で理解できるということですよね。細かいディティールも分かるだろうし。

──その姿勢は絶対に正しいと思います。英会話も聞き流し、自ら離さないと絶対に伸びないかと。ところで若松選手は下ネタで人間関係を築いていったと、佐藤天選手から伺いました(笑)。

若松 取りあえず女好きは世界共通だなと思って(笑)。

田中 ハハハハハ。

上久保 フフフ。

若松 その場しのぎじゃないですけど、それで分かり合えるなって。

──それは入口でしか……。

田中 コミュニケーションが取れているなら良いかと(笑)。

若松 疲れている時、下ネタでテンションが上がるじゃないですか?

田中 アハハハハハ。

上久保 ……。

若松 でも田中さんが言ったように、英語も練習と同じぐらい大切だと思うし。それぐらいの気持ちで取り組めば、話せるようになるんじゃないかと思います。シンガポールで長南さんの英語を聞いた時、本当に伝えたい気持ちがあれば、向うも受け止めて聞いてくれると思いました。

田中 普段の生活でこっちの英語が拙いから、ちょっと嫌な態度を取られることはあっても、ジムの中では絶対にないので。MMAファイターから、そういう対応をされたことは1度もないです。世界中の国から選手が米国にやってきて、チャンピオンになっているわけじゃないですか。アルファメールも色々な国の選手が集まっているし、そこはリスペクトを選手たちも持っています。

※グラップラー系の田中と上久保に対し、倒せる打撃を持つ若松が前戦でテイクダウン&コントロールにトライした。打撃で打ち合うことは妥協なのか──そんなMMAの本質を探りながら、キャリアアップについて回るお金と最強を目指す心境を3者が語り合った鼎談が掲載されたFight&Life#88は12月23日(木)より発売中です。

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