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【UFC269】パンチに前転→クローズド。サブ&ホールド→パンチ。ライアン・ホールの柔術活用法 in MMA

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
デリック・ミナー(米国)

サウスポーに構えたホールに対し、ミナーは左右に動いて左ジャブを伸ばす。左ローから右フックを振るったミナーだが、これは空振りに。ホールは左の蹴りを使って距離を伺う。ローからフックというパターンのミナー、ホールは右をかわしつつ、近い距離で左にシングルを合わせる。このまま足を取ってスイープ狙いもミナーがバックへ。

前転から足関節、スイープを決めたホールはミナーのシングルにギロチンを取り切れない。ここからホールは腕を取ってガードを取ろうとしたが、離れたミナーが立ち上がったところで右アッパーを打ちこむ。効いたホールに追い打ちから、ダブルレッグで倒したミナーが、立ち上がってローを蹴る。さらにホールの立ち上がり際にアッパーを狙うと、ホールは前転から50/50からヒールを仕掛け、スイープでトップを奪取。ミナーはハーフでしがみつき、時間の経過を待った。

2R、ミナーが右アッパーから左フックを狙う。さらにフックで前に出たところで足を取りながら前転したホールが、クローズドを完成させる。ホールはここで足を抱え、三角から腕十字へ。立ち上がってスラムしたミナーが再びガードの中に入り、エルボー&鉄槌を打っていく。ホールは再び左足を抱えて三角い組むと、下からヒジを連打。

足を2度、3度と組み変えて腕を伸ばしてエルボーを打つホールは、ミナーが頭を抜くと同時に変形のオモプラッタに。ここから鉄槌を落として時間を迎えた。サブミッションでミナーの動きを止めて打撃をいれたホールの攻撃をジャッジはどのように評価するか。

最終回、ホールは軽く左ミドル。前蹴りから後ろ回し蹴りを見せたホールは、ミナーのフックに合わせて前転からクローズドガードを取る。ここも左足を取ったホールが、50/50ガードから内ヒールへ。右足で蹴って逃げようとするミナーは、逆に足を抱えることでホールのスイープを耐えようとしたが、トップを許しマウントを取られてしまう。

残り2分30秒、枕で圧を掛けたホールのマウントが続く。パンチから肩固めをセットしていくホールに対し、左腕を伸ばして耐えていたミナーは右腕を股間の下にいれてブリッジ&リバーサルを仕掛ける。潰して肩固めで抑えきったホールは最後の10秒でエルボー&パンチ、さらに肩固めに移行してタイムアップを迎えた。

ブーイングも聞かれたが、ホールはパンチに合わせて前転からガードを取り、サブミッションでホールドしてパンチ、もしくは足関からスイープしてポジション奪取という素晴らしい柔術の活用方法を見せて3-0の判定勝ちを収めた。

「デレックはタフで、少しスリッピーだったからサブミットするのは簡単じゃなかった。ただ、そうやって抜けようとする時のトップの奪取方法は分かっているから。去年は色々と難しかったけど、今年は強い対戦相手が続いて厳しいことが続いた。いつも通り良いコーチングを良き友に行い、ハードな練習ができた。またすぐに戦いたい。時間を空けたくない」とホールは話した。


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