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【DEEP105】神田コウヤの挑戦を受ける牛久絢太郎「今回の試合にRIZINのベルトは関係ない」

【写真】色々な想いをあるなら、DEEP王者としてやるべきことを全うしようという雰囲気が牛久からは伝わってきた(C)MTASUNAO KOKUBO

12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP105で、DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎が、神田コウヤを挑戦者に迎えて2度目の防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

昨年9月に弥益ドミネーター聡志を下してDEEP王者となった牛久。2021年は中村大介との2連戦を経て、10月には斎藤裕を下してRIZINのベルトを腰に巻いている。そんな牛久に次のタイトルマッチについて訊くと、冷静沈着な分析能力の持ち主はDEEP王者としての喜びを感じていることが伝わってきた。


――試合を4日後に控えていますが、現在の調子はいかがでしょうか。

「しっかり練習できているので、あとは体重を調整していくだけですね」

――DEEP王者として迎えた2021年は、まず2月に中村大介選手とノンタイトルマッチで対戦してKO負け。ベルトを賭けた7月の防衛戦では判定勝ちしてリベンジするという、波乱の展開でした。

「あの試合は、今思うと大事な試合になりました。僕が大きく成長することができたというか」

――中村選手との2連戦を経て、どのような点が成長したと思いますか。

「どうなんでしょう……口では説明できないんですけど、いろいろなことが勉強になりました。何が成長したかは、次の試合で見せることができると思います」

――なるほど。次にDEEPフェザー級のベルトを保持したまま、10月24日にRIZINで斎藤裕選手を下し、同フェザー級王座を獲得しました。そしてRIZIN王座を持ちつつDEEPの防衛戦を行うというケースは、これまでになかったケースかと思います。

「それはよく言われるんですけど、RIZINの試合に出る前からDEEPの防衛戦もやっていくことは決めてしました。僕はDEEPで育ってきて、DEEP愛があるので、こうしてDEEP王座の防衛戦ができて幸せです」

――すると、まずRIZINのタイトルマッチが決定したことは驚きではなかったですか。

「はい、決まった時は『マジか!?』とビックリしました(笑)。RIZIN初参戦でタイトルマッチをやるなんて、そんなにないことだと思うので」

――斎藤戦は2Rに牛久選手の左ヒザ蹴りがヒットし、斎藤選手が顔面から流血してドクターストップとなっています。あの試合は斎藤選手がペースを握っているように見えていたのですが、一方で終始、牛久選手が冷静でした。

「そうですね。確かに客観的に見たら、斎藤選手のペースのように見えたと思います。僕は1Rから相手の動きを見ていて、そこから自分がどう動くかを確かめている状態でした。そして斎藤選手が想定内の動きをしてくれたので、2Rに勝負しようと決めたんです」

――ただ、それにしても強烈な左ボディが何発もクリーンヒットしていたと思いますが……。

「ボディは効いてはいなかったですね。試合中のアドレナリンもありますけど、打撃はパワー・オブ・ドリームでお世話になっていて、ボディに対する免疫があるんです(笑)。あそこでMMAだけでなく、打撃専門の選手とも肌を合わせて練習させていただいているので」

――その斎藤戦から約1カ月半後に迎える今回のDEEPタイトルマッチ、この試合間隔はキツくはないですか。

「僕は特にキツさはないです。それよりも神田選手と対戦できることが嬉しいですね」

――神田選手はRIZINで1敗しているものの、現在DEEPでは6連勝中です。これまで神田選手のことを対戦相手として意識したことはありますか。

「DEEPで勝ち続けていたので意識はしていましたし、前の試合で(平田)直樹に勝った時、直樹のセコンドに就きながら『これは対戦することになるな』と思いました」

――そういえば、牛久選手はジムメイトである平田選手のセコンドに就いていたのですね。

「神田選手と対戦する可能性があることは、頭の片隅には入れていました。直樹のセコンドに集中しつつ、相手の細かい動きまでチェックしていましたね」

――では、そこで見た神田選手の印象を教えてください。

「長いリーチを生かした試合をする選手ですよね。自分の距離感を作るのが上手い。でも遠い距離だけじゃなくて、ヒジやヒザなど近い距離での打撃も上手くて。セコンドとして相手のことも見ていたからこそ、良い判断ができる試合だったと思います」

――良い判断とは?

「こちらがこういう動きをしたら、神田選手はこう動く――といったことが分かりました。おかげで、もう次の試合で勝つイメージはできています」

――試合はもちろん、こうしてお話していても、牛久選手はすごく冷静ですよね。

「RIZINで斎藤選手に勝ったことは自信になりました。神田選手も毎回成長しているので、次の試合もまた違うアクションを見せてくると思います。でも今は、僕も自分のスタイルに自信を持っている。それはすごく大きいです」

――嫌な聞き方かもしれませんが……次の試合は、牛久選手はRIZIN王者として戦うのか、それともDEEP王者として戦うのでしょうか。

「アハハハ、今回の試合にRIZINのベルトは関係ないですからね。自分の中でも、そこは切り離しています。僕はDEEPのチャンピオンとして、DEEPの試合に出るので」

――対戦相手の神田選手もDEEP愛を持っていて、牛久選手のDEEP愛に対して「自分のDEEP愛のほうが上だ」といったコメントもあります。

「そうですよね。神田選手はDEEPでデビューして、ずっとDEEPで戦ってきて。そんな2人のDEEP愛がぶつかる試合、面白いじゃないですか。楽しみです」

――本当に楽しそうというか、嬉しそうですね。

「もちろんです。DEEPの試合なので、楽しみにしています。皆さんも、ぜひ次の試合を楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
12月12日(日)
午後4時45分~SPWN PPV配信 & ニコニコ生放送 PPV配信

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