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【Bu et Sports de combat】武術で勝つ。型の分解、サンチン編─18─サンチン、MMA実戦応用編─03─

【写真】サンチンのこの回転する動きを練ることで、内面の攻撃を可能とする(C)MMAPLANET

武術でMMAを勝つ。空手でMMAに勝利する──型を重視する剛毅會の武術空手だが、岩﨑達也宗師は「型を使って戦うということではない」と断言する。型稽古とは自身の状態を知り、相手との関係を知るために欠かせないモノであって、その形で戦うことではない。

サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型稽古を行う剛毅會では、まずサンチンから指導する。5種類の型稽古にあって、唯一サンチンのみが意味を吸いて吐くという意味での呼吸を学ぶことができる。

全ての根幹となる武術の呼吸を学ぶことができる──サンチンの解析、MMA実戦応用編=最終回、MMAでの役立ち方について紹介したい。

<サンチン解析第17回はコチラから>


外面の攻撃と内面の攻撃、後ろ蹴り編

外面の攻撃

往々にして見られる後ろ蹴りは


腰の回転でエネルギーを作っており外面の攻撃となる


外面の攻撃は回った際に左パンチを被弾したり


組みつかれるなど反撃を受けやすい


蹴りが命中することも当然あるが、危険性の高い攻撃になる


実際に押されるだけで、姿勢を乱す=回っている時に中がとれていないため

内面の攻撃

対して内面の攻撃の後ろ蹴りとは


内払いから背中を見せるが


このときに中に入っているので


これだけの距離で


カカトで蹴るだけで十分な威力があり


相手の反撃を受けない


相手が入ってこられないので押されることも、パンチを当てられることもない

ここでの回転も、サンチンに身に着けることができる──詳細は第6回を参照──

回転が浅いと


相手の中を取ることできないので蹴りは内面の攻撃とはならない


中を取るために、サンチンの型で知る回転の仕方が必要になる


サンチンの動き自体が、回転してヒジを打つことが想定されている。サンチンではヒジを中段にいれるが、もちろん上段にも生きる

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