【RIZIN TRIGGER01】持ちうるポテンシャル全開、ベストバウトも松場は竿本にスプリット判定負け
【写真】この試合の素晴らしかったのは、クリーンテイクダウンがなく──しっかりと防御したうえでスクランブルがあったこと。この試合を評価する目が育つことで、日本は強くなれる(C)RIZIN FF
<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
Def.2-1
松場貴志(日本)
サウスポー同士、左ローを蹴った松場がローを繰り返す。竿本のダブルをスプロールした松場は左ローを続け、テイクダウンを切っていく。竿本は左のオーバーハンドのフェイクを見せ左フックで前に出る。松場の右ジャブに竿本は右を振るって前に出る。レスリングが出来るモノ同士のキックボクシングマッチは、松場のローに竿本が右を合わせ、松場はローからパンチに繋げる。さらに左ストレートを伸ばした松場は、右フックをかわす。
ジャブを当てた松場は、パワフルな竿本の攻撃を吸収するようなファイトを見せ、フックやアッパーにも右を当て返し、ジャブを入れる。残り30秒、右フックを竿本が当て、松場が左アッパーを当て返し、右アッパーにダブルレッグを合わせる。抜群のタイミングも竿本が、倒れず時間となった。
2R、左ヒザをボディに入れた松場は、右ジャブを伸ばす。右フックが交錯すると、竿本の右ボディアッパーが松場の急所に入り試合が中断する。再開後、左から右を振るって前に出る松場が、その左から右を当てる。竿本も右を伸ばすが、松場がすぐにリードフックを入れる。竿本はボディにパンチを重ねて、オーソから前蹴りを見せる。ボディで入る竿本だが、松場も右フックをヒットさせる。
残り2分、右リードフックの松場、竿本が左フックを当てる。竿本はオーソで跳びヒザ、着地してサウスポーで右を伸ばす。動きが多い竿本だが、左ハイを当てる。さらにジャブを2つ入れた松場に、竿本がアッパーを返す。互角の勝負だが、どちらかをつけるとなると手数、アクションで竿本が印象点を稼いだことになるか。
最終回、右を振るう竿本がアッパーから左ストレートで前に出る。テイクダウンを見せた松場は切られて右ジャブを打つ。同時にアッパーを放った竿本は左フックと、手数でリードする。ワンツーにダブルレッグを合わせた松場がテイクダウンへ。尻もちをついた竿本だが、バック狙いにレッスルアップから組んでケージに松場を押し込んでいく。
立って離れた両者、竿本が右ボディ&オーバーハンドを振るう。松場は左ハイ、かわした竿本に右ジャブをヒットさせる。竿本も右ミドルを見せ、右から左を伸ばす。松場はショートでワンツー、左ハイをキャッチした竿本はスリップした松場を押し込もうとする。
背中を見せて走り、正対した松場が左を当て、アッパーを2発入れる。さらにボディも決めた松場が終盤は攻勢に。さらにジャブを繰り出す松場が、前に出てくる竿本に下がりながらもパンチを入れ──タイムアップに。
松場がその持ちうる能力を初めて全て見せた戦いを見せたが、ジャッジは割れ竿本がスプリット判定勝ちを手にした。