【LFA117】田中路教がダウンからTDで盛り返し、ディアスにフルマークの判定勝ちでLFA初戦を飾る
【写真】テイクダウン&コントロールで上回った。次回はもっとパウンドで削りたい(C)LFA
<バンタム級/5分5R>
田中路教(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ヒカルド・ディアス(ブラジル)
右ローを蹴った田中、さらに左ジャブを伸ばす。ディアスは左ハイを見せる。かわした田中は右ロー、ディアスもローを返す。ステップインからパンチをしっかりと見て、スピニングバックフィストも見切った田中だったが、右を被弾してダウンする。蹴り上げから、レッスルアップの田中を切ったディアスは、ボディロックも払い腰で投げられる。
トップをとった田中はクローズドのディアスにパウンドを落とし、オープンになると腰を上げて右を打ちつける。スクランブル、バタフライスイープを潰した田中が、エルボーを落とす。さらにパンチを続け、左足首をとってディアスを立たせないようにした田中は、ハイガードからの三角を防ぎ、パウンドを続けて初回が終わった。ダウンをしたことでこの回はディアスのラウンドか。
2R、田中はジャブを伸ばし、ディアスは前蹴り、左ハイで顔面を狙う。ジャブを続け、左フックをかわした田中がダブルレッグからシングルに切り替える。足を抜いたディアスを追いかけてバックをとった田中だが、前転されて下になりマウントをとられる。すぐにブリッジから左足をすくってリバーサルした田中は、ハーフで抑えてパンチを入れる。
ディアスはクローズドに戻すが、田中はパンチを続ける。ブレイク待ちのディアスに対し、足を抜いてパンチを落とす。ショーツにディアスの足が引っ掛かっているとレフェリーに伝えた田中が、リバーサルを許さず鋭いパウンドを落とす。
肩で圧を掛け、スイープには側転するようにバランスを取り、立ちあがったディアスのバックを田中が取る。後方からヒザを入れた田中に対し、ディアスが胸を合わせたところでラウンドが終わった。
最終回、ローからジャブを入れた田中のニータップからのドライブ&テイクダウン狙いをディアスが切る。右を伸ばすディアスは、蹴りからパンチを狙うが削らてはいるか。田中の右オーバーハンドは当たらず、直後にダブルレッグ&小外掛けでテイクダウンを決める。
足を一本抜いた田中はバックを伺いつつ、ディアスに背中をつかせる。クローズ、オープンどちらもガードからパンチを落とす田中は、トップを続ける。ガードの中から、頭を胸につけた状態で左を打ちつけ、田中は自分のファイトを続ける。
ディアスは左手首を掴み、これもブレイク狙いか。残り1分、ブレイクはかからずハーフからパンチを入れる田中は、足関節狙いからリバーサルを許す。ハーフの田中は15秒でパンチをもらわず試合終了を迎えた。
初回はディアス、2Rと3Rは田中。このファイトではUFCは田中を取らないだろう。それでも、彼がやってきたことが出た試合。田中は自分のMMAを初回にパンチをもらうというミスもあったが、ジャッジ3者とも30-27で田中が判定勝ちを手にした。
「その通り、スマートに戦うのがプランだった。打撃ももっと出したかったけど、彼の打撃が強かったので。すべてが4年前と変わった。メンタルが強くなり、集中力も上がった。次は分からない、、、1度日本に戻って、チームメイトがタイトルに挑戦するのでキャンプを手伝いたい」とすべて英語で話した。