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【LFA117】ついに田中路教のLFA初戦が決定。11月5日、メインで難敵ヒカルド・ディアスと対戦

【写真】非常に怖い、そして北米にはゴロゴロいるであろう難敵=ヒカルド・ディアス (C)LFA

田中路教のLFAデビューが11月5日(金・現地時間)、対戦相手はブラジル人ヒカルド・ディアスに決まった。

再渡米から半年、ようやく田中のLFA初陣が確定した。舞台は上記にあるように11月5日にカリフォルニア州ヴァイセイリアのヴァイセイリア・コンベンションセンターで開催されるLFA117「Dias vs Tanaka」──つまりメイン出場となる。


サクラメントから約200マイル南下したセントラル・カリフォルニア──サンホアキンバレーにあるセコイア農業地域の中心、人口も急激に増加している成長過程にある街で田中がUFCへのラストロードの一歩を踏み出す。

対戦相手のディアスは10勝4敗、ハファエル・コルデイロ率いるKINGS MMA所属のブラジル人ファイターだ。LFAでは昨年8月に初戦を戦いデスモンド・トーレスにスプリット判定勝ち、今年の5月にはジョージ・ガルシアをヒザ蹴りでKOし2連勝している。

ガルシアは近い距離でパンチとロー、そして首相撲&ヒザ蹴りから組んでテイクダウン、あるいはバック奪取と所謂コンテンダーシリーズ・スタイルを地で行くアグレッシブ&ハイペースを信条としている。LFAのケージではカーフ&ロー、右オーバーハンド、左フックの返しにハイキックを織り交ぜ近い位置をキープして戦ってきた。

そこでスピニングバックフィストや後ろ回し蹴りなど回転系の打撃を繰り出す点には、田中も注意したい。またガルシア戦のKOは右フックでダウンを奪い、その立ち上がり際にヒザを入れるという反則ギリギリのタイミングでの危ないフィニッシュだった。

韓国で開催されたARZALETに出場経験もあり、その際にはRoad FC、日本でもGrachanやWardogに出場経験のあるキム・ウジェの左フックを被弾しながら、ニータップでテイクダウンを奪うやスクランブルでバック奪取、RNCで仕留めている。

当時はハファエル・コルデイロのカリフォルニア進出を大いにサポートしたクレバー・ルシアーノ門下で、ディアスも柔術を十分に使いこなしていた。さらにブラジル時代には今より荒い打撃を駆使しつつ、シングルで倒された直後にバタフライスイープ→蹴り上げ→後方回転でヒザ十字という間断のない下攻めMMAグラップリングも見せている。

近距離でプレッシャーを掛け、倒すことができるストライカーでありながら、トップだけでなくボトムでも確かなグラップリング能力を持つディアス。

LFAでもトップからヒールに取りに行く動きも見せており、打撃も寝技もカウンターアタック覚悟の非常に攻撃的な選手といえる。現状、日本にいては戦うことができなかった難敵だ。

とはいえ、ディアスのような強敵に勝つために日本を離れ、アルファメールでトレーニングを積む田中にとって、危険は承知──勝てばUFCの俎上にのる、待ち望んだ相手といえるだろう。

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