【Shooto2021#06】西川大和が下から川名の顔面を破壊し、最終回TKO勝ちで世界ライト級王座を奪取
<修斗世界ライト級選手権試合/5分5R>
西川大和(日本)
Def.5R0分43秒 by TKO
川名TENCHO雄生(日本)
共にオーソドックス。開始早々、西川がワンツーから左を返す。さらに右の前蹴り、フェイントを織り交ぜて左ローからパンチに繋げる。距離が縮まると西川は組み付いてボディにヒザ蹴り。対する川名は左足の小外刈りで西川に背中を着かせた。足を利かせる西川が、パウンドを放ってくる川名を抱え込む。下から鉄槌と蹴り上げを見せる西川、川名が上半身を起こすと西川が川名の手首を掴む。
西川のグリップを外し、川名が前に体重をかけていくと、相手の足を崩していく西川。川名が尻もちを着いた瞬間に立ち上がろうとするも、川名が西川の左足にシングルを仕掛けた。西川をケージに押し込みながら、右腕を差し上げる川名。西川が右カカトを叩きつけてくると、川名は左足へのシングルに切り替えて、そのまま押し込み、ダブルでリフトアップし、西川に尻もちを着かせた。
下になった西川はバタフライガードからデラヒーバの体勢に。川名は西川の足を潰してパウンドを放っていく。対する西川は、川名の両手首を掴んでコントロールしながら、相手の左足をすくって立ち上がり、すぐさまケージに押し込んで顔面に右ヒザを繰り出していく。体勢を入れ替えた川名が左腕を差し上げてから、さらにダブルアンダーフックで西川をケージに押し込んで、ボディロックで倒したところでラウンド終了のホーンが鳴った。
2R、川名の左ジャブに西川が右を被せる。続く西川の左ミドルをキャッチした川名が軸足を払いに行くも、西川は倒れない。西川は一旦下がってから、左右のヒジを繰り出しながら距離を詰め、首相撲から左のヒザ蹴り。西川の腕を振りほどいた川名が、離れ際に右ストレートを狙うが、西川もこれはバックステップでかわし、両手を広げて舌を出し川名を挑発する。
西川はスイッチしながらローを当て、川名が近づいてくるとショートのフックを狙う。さらにサウスポースタンスから右の関節蹴り、左の前蹴りを繰り出してから、組み付いて大外刈り。川名も体を反転させて尻もちはつかず。すぐに立ち上がる。反対に組んできた西川に対し、左腕を差し込んで支え釣り込み足で尻もちを着かせると、パンチを打ち下ろしながらダブルレッグで西川を押し込む。
ケージを背にして、川名のクラッチを外していく西川。正対してから離れた西川は、左ヒジを突き出しながら、下がる川名を首相撲で捕らえようとする。相手の左ヒザをかわした川名は、下がる西川をゆっくりと追う。サウスポーに構えた西川に右ストレートを当てた川名だが、西川が右ジャブと左ヒザを当てる。ケージ中央で打ち合う両者、ここで川名の左ジャブが当たる。
ケージ中央に戻ったところで、西川の右スピニングバックフィストが川名の顔面をかすめた。そして西川はサウスポースタンスから相手の左側に回りつつ、右ローを連続でヒット。オーソドックスに戻すとワンツーを当て、さらに距離が詰まると首相撲から左のヒザ蹴りを狙う。西川の首相撲に対し、川名は支え釣り込み足で引きはがす。
立ち上がってケージ中央に戻った西川は、川名の右をかわして自身の右ショートを当てる。さらに飛び込みながら右ヒジ。スタンスを入れ替えながらワンツーとローを当てる西川に対し、川名は距離を詰めるも首相撲に捕まってしまう。共に右を当てるなか、西川の左ヒザが川名の顔面にヒットし、川名がフラつく。さらに西川が左右のストレートを当ててから、ダブルレッグを仕掛けた。
これは川名がスプロールし、ガブってからバックを狙ったが、西川は左腕を差し上げて立ち、このラウンドを終えた。
3R、西川がサウスポースタンスから右ローを連続で繰り出す。川名は西川の右ローに右ストレートを合わせるが届かない。ここで川名が距離を詰めて前蹴り。西川は右ローで迎え撃つも、打ってからバランスを崩す。その後も西川はサウスポーからも右ロー、オーソドックスからの左インローを打ちながらサークリング。さらに左ストレートや左の前蹴りを伸ばす。
距離が詰まったところで自ら組んだ西川。川名はダブルアンダーフックから支え釣り込み足で西川に背中を着かせた。ケージ際で抑え込み、パウンドを放つ川名に対して、西川は下からストレートと右ヒジを当てていく。グラウンドでパンチを打ち合う両者だが、川名が起き上がると西川は蹴り上げていく。川名は足を捌ききれず、西川は手を休めない。
西川は明日からヒザで相手をコントロールしながら、パンチと右ヒジを当てる。川名はパンチを上下に打ち合分けるも、西川の手数が多く川名の顔面は腫れあがっていく。川名は腰を上げてパウンドを落とすが西川の顔面に届かない。川名がガードに入った瞬間、上半身を起こして右ヒジを連打する西川。さらに川名のバランスを崩すが、川名もトップをキープする。
残り10秒で両者がパンチを当て合ったあと、西川が左足をすくい川名に尻もちを着かせるも、お互いにすぐ立ち上がったところでラウンドが終了した。
4R、西川がオーソドックスから左右のローを連打。川名が距離を詰めていくは、西川のローを食らってしまう。さらにサウスポーからの右ローもヒット、パンチの打ち合いで川名を下がらせる。川名のワンツーをかわした西川、しかし川名の左ジャブも当たる。首相撲に行った西川を、ボディロックで捕らえた川名がテイクダウンに成功。ケージ際で右のパウンドを落とす。
ここでも下からパンチと左右のヒジを叩きつけていく西川。川名もインサイド、アウトサイド両方からパウンドを当てる。しかしフルガードで相手をコントロールする西川は、左ストレートをクリーンヒットさせていく。そして残り2分を切ったところで、西川が下から三角絞めを仕掛けたものの、川名もすぐに離れて右のパウンドを落とした。ここで川名の顔面から大量の出血が見られる。
残り1分15秒のところで、レフェリーが試合を中断。鼻と唇が大きく腫れ、大流血している川名にドクターチェックが入る。西川が下になった状態で試合は再開、川名はパウンドを落としていくが、ここでも西川の下からのパンチのほうが当たる。川名はパンチを止め、上から抑え込んで凌ぐ。西川はパンチとカカト蹴りなど動きを止めず、このラウンドを終えた。
最終回の開始前、顔面の腫れが目立つ川名に対してドクターチェックが入る。試合再開後、川名が前に出ると、西川は首相撲から左ヒザを放ち、川名のマウスピースが吹っ飛ぶ。ダブルを狙った川名は、グラウンドに持ち込むが、ここでも西川が下からヒジを当てる。すぐに川名の顔面から再び流血が見られ、ドクターチェックへ。ここでドクターストップとなった。
世界ライト級のベルトを腰に巻いた西川はONE出場をアピール。
また、大会MVPを獲得した西川は、海外に練習拠点を移すことを明かした。