【Pancrase323】ネオブラ・バンタム級準決勝、必死に攻めた川北が、懸命にしのいだ小川を極めて決勝へ
【写真】このワンフックから尻もちをつき、両足をフックした川北がフィニッシュに結びつけた(C)MMAPLANET
<ネオブラッドTバンタム級準決勝/5分3R>
川北晏生(日本)
Def.3R3分20秒by RNC
小川準也(日本)
右を見せた小川に対し、川北がローから組んでバックへ。そのまま崩して小川を転がせたが、川北はグラウンドへはいかず打撃勝負へ。小川は組みついてケージに川北を押し込んでいく。回って離れた川北、ローの蹴り合いから組んで逆にケージに小川を押し込む。ワキを潜ってバックに回った川北は首投げで崩されても、背中から離れない。
足を一本フックしていく川北に対し、小川は懸命にクラッチを剥がしに掛かる。ようやく胸を合わせて離れた小川は、荒いパンチを振るうが再び川北に組みつかれる。一度は押し込み返した小川だが、体を入れ替えた川北がここもバックに回る。最後の10秒で離れてパンチを打ち合った両者、川北の右を受けた小川が姿勢を乱す場面が見られ──初回はジャッジ3者とも10-9で川北を支持した。
2R、左ジャブを当てた川北が、右ロー。距離が近づくと小川が組みつくが、ポジションを変えた川北が右を打っていく。ダブルアンダーフックの川北は首相撲からヒザ、距離ができると小川はフックを振るって前に出る。
川北は小川の左右のフックにも組んで、ケージに押し込む展開へ持ち込みペースを譲らない。押し返してきた小川に対し、川北がショートアッパーを連続で打ち、押し込み続けることで削っていく。
残り2分で離れた小川が右フックをヒットし、ワンツーからスリーを打っていく。すかさず組んだ川北はダブルレッグから、シングルに移行し、さらにクリンチからダブルレッグへ。尻もちをつかせたが、ホールドはせずスタンドで待った乾きがは再びバックへ。
小川は離れてワンツーも、またも川北が組んでケージへ。ヒジを入れた小川だったが、この回もジャッジは3者揃って10-9で川北のラウンドとした。
最終回、トーナメント準決勝ということを考えると、消耗を避けたい川北がどのような試合運びを見せるか。左右のフックを両者が振るうなかで、川北が組んでバックに回るとワンフックで寝技に持ち込む。胸を合わせて殴っていった小川、川北は起き上りながらシングルへ。
立ち上がってケージに小川を押し込む。間合いを取り直した川北は、パンチを見せて組むという展開を続ける。
川北は一旦離れるなど、やはり体力の温存も考えたファイトか。後のない小川のスーパーマンパンチを見た川北がバックに回る。川北のコーナー=長南亮、小川の師=石渡伸太郎から激しい激が飛ぶなか、組んだ川北がバックに回りワンフックで後方に座り込み、そのまま両足をフックさせる。RNCに入った川北がタップを奪い──6試合後の決勝戦進出を決めた。