【ONE Empower】平田樹、しっかりと投げから抑えアンダーソンを3-0で下し──準決勝へ
【写真】ダウンを喫した直後に、シングルで起き上れたのが勝因か。満足はしていないが、とにかく勝つことが絶対のトーナメント初戦で勝てたのだから良しとするべき(C)ONE
<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
Def.3-0
アリス・アンダーソン(米国)
KRAZYBEE所属とコールされた平田が、タッチグローブを拒否する。試合開始時にはグローブを合わせた平田がジリジリと前に出てロー、そこにアンダーソンがワンツーを振るう。ワンツーに右オーバーハンド、さらに前蹴りを見せた平田に対しアンダーソンが先に組む。左宇腕を差し合った両者、ケージを背負った平田は払い腰を防がれたが、 ボディロックテイクダウンを奪う。
アンダーソンはクローズドガードを取り、平田はケージに押し込む。アンダーソンはハイガードからワキをすくっていく。三角狙いのアンダーソンに右のパンチを落とす平田が、エルボーも入れる。ハイガードも窮屈な姿勢だった、アンダーソンが三角へ。下からエルボーを入れると、平田も肩を押し込んでトライアングルから抜けて立ち上がる。ローを続ける平田、アンダーソンは背中をつけたままで時間となった。
2R、アンダーソンのワンツーを額で受けた平田が前蹴りを見せる。スピードは平田の方が速いか。アンダーソンの蹴りに、平田は右オーバーハンドへ。近い距離でパンチを振るい組んだ平田は、右腕を差すと払い腰で投げる。そのままサイドで抑えた平田に対し、足を上げて三角狙いのアンダーソンだが、これは無理がある。スクランブルにがぶってヒザを蹴った平田は、引き込んだアンダーソンをサイドで抑える。
アンダーソンは後方回転で足を振り上げて横三角狙いも、落とした平田がしっかりとサイドで抑える。平田はエルボーを入れ、肩パンチ。アンダーソンは下からヒザを入れるが、後頭部に辺りレフェリーが注意する。平田は引き続きエルボー、ヒザを入れてアンダーソンを圧倒する。またも後方回転で足を掛けようとするアンダーソン──つまり、足を戻すことができず自信の柔術は平田に封じ込まれたまま時間となった。
最終回、ダブルレッグを潰された平田は背中を見せて距離を取り直す。アンダーソンはパンチを纏める。平田は頭を下げて右を振るって距離を取り直す。ローから右のカウンターを入れた平田は、スピニングバックフィストを避けた直後に右オーバーハンドを被弾しダウンをする。
すぐにシングルで起き上り、ケージに押し込んだ平田は大内から内股で投げ切る。後方回転から上を取りがぶったアンダーソンに対し、平田もすぐに起きあがり払い腰も防がれ、胸を合わされる。ここでも平田は腰の乗せて投げを狙うも、アンダーソンが耐えて正対する、このタイミングでケージに押し込んだ平田は、投げ切れず押し込み返されるが、左をおっつけてからヒザを入れて、再びケージに押し込みついに投げを決める。平田がサイドで抑え、力尽きたように足を戻せないアンダーソンはそのまま時間に。
ダウンは1度奪われたが、投げから抑えてえヒザ蹴りなど試合した平田が3-0の判定勝ち──も、渋い表情で勝者コールを受けた。