【ONE Battle Ground03】ONE初陣バンマードォーチー─02─「君は今、未来のチャンピオンと話している」
【写真】バンマードォーチー=チベット語で美男子。確かに相当な男前だ(C)ONE
27日(金・現地時間)、放送されるONE「Battle Ground03」で、ONE初陣=元世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク戦を控えたバンマードォーチー・インタビュー後編。
パンダの都アバ出身、散打からMMAに転向し13勝1敗でONEと契約したバンマードォーチーは、デェダムロンの挑発に相当に立腹模様だった。視線の未知強が見た、日本人選手の印象とは。そしてデェダムロン戦に向けて、自分のほどを尋ねた。
<バンマードォーチー・インタビューPart.01はコチラから>
──パンダの都からやってきたバンマーですが、中国で戦っている時はフライ級でした。今回、体重的には同じですがハイドレーションテストがあり、基本は通常体重に近い状態で戦うというONEのストロー級での試合になります。
「56キロで戦うことが、僕には最も適している。この175センチの長身と長いリーチが、凄く有効になってくるだろう。ONEのほとんどのストロー級選手が僕より背が低い。これは僕とって大きなアドバンテージになるはずだ。
これまでも61キロで戦ったこともあったけど、この56キロという階級は食べて、トレーニングをして、そのまま戦うことができる。だから自分がどれだけONEストロー級で動けるのか、凄く楽しみなんだ。
ハイドレーションテストは他のプロモーションにはないONEの特徴だよね。もちろん僕にはハイドレーションテストの経験は過去にないし、ONEの競技運営陣がハイドレーションに関してどれだけ厳格かは耳に入っている。
ハイドレーション自体は科学的だし、アスリートのことが考えられた計量方式だよ。ただ、この件についてはあまり話したくないな。試合前から僕が言い訳をしているみたいで。もっと対戦相手と試合に集中したい。試合前から、ハイドレーションのある計量の経験がないことが不安だとか、そんな泣き言や言い分けがましい話はしたくない。とにかく良い試合を皆に見てほしいんだ」
──なるほどぉ。では初戦の相手は初代世界ストロー級王者のデェダムロンです。その違いを見せるのに、実績面でも最適の相手ではないでしょうか。
「彼はムエタイでも頂点に立ち、ONEでも世界チャンピオンになっている。素晴らしいファイターだから、尊敬していた。僕は若くて、ONEのニューカマーだからね。
でも、なんか煽り映像でトラッシュトーク的に挑発してきたんだ。凄くオーバーなアクションで。デェダムロンが試合前に、どれだけ下らないことを言っても僕は気にしない。
ケージの中でやるべきことに、影響を及ばすことはないからね。とにかく、僕は自分の戦いをデェダムロンにぶつけるだけだよ」
──ではファイターとして、トップのムエタイ選手だったデェダムロンのMMAでの技量をどのように考えていますか。
「打撃で大切なことは、リーチの長さ、スピード、そして若さだよ。僕にはスピードでもリーチでもアドバンテージがある。それに僕はMMAファイターだ。ただのストライカーじゃない。
打撃、グラップリング、レスリング、全てを使って戦う。そしてONEストロー級では誰も見たことがない、ちょっとスペシャルな試合──絶対に皆に満足してもらえる試合をしたいと思っている」
──もちろん、今はデェダムロンとの戦いに集中しないといけないですが、ONEストロー級での目標はその頂点に立つことだと思います。
「その通りだよ」
──ストロー級には元世界王者を含め、日本のトップ選手も集まっています。日本人選手について、どのような印象を持っていますか。
「何人か、ONEで戦う日本のトップ選手のことはチェックしたよ。特にストロー級のファイターはね。日本人選手は、ハイレベルなグラップラーやレスラーが多いよね。
でも正直に言えば、まだ一人一人のスタイルや、試合運びなどをしっかりと研究したわけじゃない。名前も覚えられていない。誰がどういう結果を残し、どの選手が誰に負けているのかも分かっていないんだ。ただし日本人選手に共通している特徴がある」
──それは何でしょうか。
「あの気持ちの強さだよ。どれだけ苦しい局面になっても諦めない。苦しい時に組みついて、試合を諦めない。骨が折れるんじゃないかと思っても、参ったをしない。実際にケガをしているだろうっていう選手もいた。
あれこそ、日本で言われるサムライなんだろうね。殺されても、参ったしない。そんな彼らのことを最大限に尊敬しているよ。ただしONEストロー級で戦う限り、日本人選手の誰かといずれ戦うことになるのは絶対だ。僕も彼らと同じような気持ちでいる。誰も僕を止めることはできない。今、君は未来のONE世界ストロー級チャンピオンと話しているんだ」
──素晴らしい自信ですね。
「口で言ってもしょうがないから、まずはデェダムロンとの試合で僕を知ってもらう。100パーセント、自信を持って言える──『絶対に倒す』ってね。
デェダムロンは煽りVで、失言をしていた。僕をKOするとか言っていたけど、そんなことは無理だ。泡を喰って倒されるのはアイツの方だよ。僕はあんな奴に倒されることは、100パーセントない」
■視聴方法(予定)
8月27日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ ONE Battle Ground03対戦カード
<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
<57.7キロ契約/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
バンマードォーチー(中国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
シェ・ウェイ(中国)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ソン・ミンジョン(韓国)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ベン・ロイル(英国)