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【IRE05】コンバット柔術決勝戦は、今成柔術の同門対決で村田にOTで勝利した寒河江寿泰が優勝

【写真】こんな対峙の仕方、見たことある? (C)MMAPLANET

14日(土)に東京都港区のリバーサルジム東京スタンドアウト田町芝浦スタジオで開催されたIRE(Imanari Roll Ecstasy)05。試合レポート最終回は掌底有りのコンバット柔術70キロ級トーナメント決勝戦の模様をお届けしたい。

<コンバット柔術70キロT決勝/10分1R>
寒河江寿泰(日本)
Def.OT
村田卓実(日本)

片ヒザをついて掌底を見舞う姿勢で前に出る村田は、寒河江の掌底狙いに立ち上がって距離を取り直す。

村田は立ちの展開で背中を見せ、そこに飛び乗ってきた寒河江を落とし、ワキをわざと差させるという動きも見せる。

寒河江は左腕を差して、小外刈りへ。引き込むように下になった村田は、掌底の見せあいからスタンドに戻る。

今度は左手で頭を取った体勢で、小外刈りを決めた寒河江は足を捌きつつ右の掌底を連続で落とす。寝技の時間は少なく、立ち技に戻り村田が寒河江をケージに押し込みシングルを仕掛ける。

寒河江は両爪先を同じ方向に向け、腰を落として防御とケージレスリングを見せる。さらに引き込んだ村田の足を捌きつつ、足を取りにいく。その頭を村田は下から連続で叩くと寒河江も勢いをつけて左右の掌底を見舞うが、すぐにペチンペチンというビンタに。

スクート&両手で頬を防御というグラップリングでもMMAでも、まず見られない姿の村田の手の甲を軽く叩いた寒河江が苦笑いを浮かべる。村田は立ち上がり、ケージ際で一本背負いのフェイクから、引き込んで外掛け&外ヒールへ。

捻って逃げる寒河江、村田は起き上ってリバーサル──ではなく、寒河江が立ち上がるや即、背中をマットにつける。

結果、村田がスタンドに戻りイーブンの状況に。続いて村田は寒河江の右手を両手掴み、後ろに座りながら掌底を振るっていく。空振りに終わったが、振ってから座っているのでこの掌底がヒットしても反則になる……。

寒河江は寝転がって背中をつけた村田のデラヒーバを捌いて、掌底へ。村田は一瞬の草蹴りで尻もちをつかせるも、寒河江がすぐに掌底を見せて立ち上がる。

足にダイブ仕掛けた村田は、下がってガードを取りなおした。

ここで寒河江は頭を下げてのパス狙いに掌底を落とされても、そのまま足を抜いていきスクランブルの村田のバックへ。

フックはできず、腕をフックして頭を足で固定してチョークを狙った寒河江だが、村田もしっかりとクラッチを組みと、頭を抜いて立ち上がる。すぐに寒河江も続き、立ちレスへ。

残り4分を切り、ケージを背負った寒河江に内股を村田が仕掛ける。倒れない寒河江に、村田はダブルレッグを切られると、ベタっと背中をマットにつける。足首を取りつつ横回転した村田が、ここもスタンドへる。

寒河江は村田をプッシュし、姿勢を乱したところでバックに回る。背中に飛び乗られた村田は落としきれず、寝技に持ち込まれるが正対して難を逃れる。

寒河江、村田の順で立ち上がり、頭を抱えて巴スイープを狙った村田は下になって掌底を受ける。立ったまま足を取りに行った寒河江が、ヒザ十字からサドルを組もうとするが、自ら立ちあがって掌底に切り替える。

立ちレスから村田のアームドラッグに反応した寒河江は、シングルレッグも防ぐ。村田はジャンピングガ―ドを押し戻されて着地するや、両手を挙げて背中を見せる。すぐに向きを変えたところで、寒河江が今成ロールへ。

勝手知ったるスライディングに、村田は自ら尻もちをついて足を深く取らせない。最後は掌底の牽制のしあいとなりタイムアップに。寒河江が徹底して下にならない戦いを見せ、トーナメント決勝はOTにもつれ込んだ。

ジャンケンで勝った村田が50/50も寒河江が5秒で足を抜く。後攻め寒河江も50/50を選び5秒以上、ホールド──同門対決を制し優勝を決めた。


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