【Grachan49】竹本啓哉と対戦──手塚基伸─02─「塩になるか、動かされるか。どっちでも良いけど塩かな」
【写真】4月のパンクラス大阪大会では、リングで土肥潤に勝利している手塚。ねちっこいファイトで、竹本と相対する (C)FREAKS
8日(日)に豊中市176boxで開催されるGrachan49で、竹本啓哉と対戦する手塚基伸インタビュー後編。
一見してグラップラー対決となる今回の一戦だが、手塚によると両者はタイプが違うという。
GrachanながらDEEPな組技MMAの世界へ。手塚に竹本の印象と、そのスタイルについて訊いた。
<手塚基伸インタビューPart.01はコチラから>
──そのような状態での竹本選手との対戦です。グラップラー同士のMMAになりますね。
「グラップラーはグラップラーやと思うんですけど、飄々とやっていますよね。スタンドも飄々とやりながら、ソツなくはできるんかなとは思います。極め力が強いのか、バックテイクが強いのか──実際に早く組んでみたい気がします。
あとはフィジカルとかがどうなのか。よく動くと思いますけど、こっちは漬けてボロを出すのを待っているようなタイプなので。塩になるのか、結構動かされる展開になるのか。どっちかの試合展開になるんじゃないですかね」
──手塚選手としては、自分の戦いを貫きたいと。
「どっちでも良いんですけど、やっぱり塩ですかねぇ。ヘヘヘヘ」
──なるほどぉ(笑)。
「漬けて、削って。気持ちが折れたところを最後にフィニッシュみたいな感じになるのが、理想といえば理想です」
──3R、疲れた方が圧倒的に不利になるかと思われるのですか。
「ハイ。その辺りは……結構、僕も疲れる方なんで。1Rはだいたい取って、2Rは取られて。で3Rに取り返すというのが最近は多かったので……う~ん、まぁ……疲れる試合になるとは思います」
──土肥選手はともかく、修斗で戦った試合は倒されない、倒されても立つというタイプの対戦相手が多かったので、倒して抑えるということに力を使ってきたということはあるかと思います。ただし、今回の試合は組みの展開、寝技の展開の主導権争いになる。そうなると、また違ったスタミナの浪費になるかと予想されます。
「向うのレベルが低かったら、余裕でしょうけど(笑)。そのレベルという部分で、自分では『俺は負けることはない』と信じてやっているんですけど。そこで相手の方が強いとどうなるのか。まぁ……そういう感じですかね」
──対策練習として、グラップラーと練習してきたというのはありますか。
「対策という対策はそんなにしていないです。パラエストラ東大阪さん、自分のジムに鍵山(雄介)さんに来てもらったり。金太郎、獅庵君とスパーリングをしてきた感じですね」
──金太郎選手と獅庵選手、全く竹本選手とタイプは違うじゃないですか。
「ヘヘヘヘヘ。そういうことですよね。対策練習ではないですよね(笑)。タイミング的には金太郎と獅庵君がRIZINに出るので、(中村)優作さんとか一緒に練習してきた感じで。みんな、組まないですね(笑)。でも、そういう組みを拒否する選手とやっていると体力もつきますし、言うたら向うの対策練習を僕がしてきた感じですね(笑)」
──アハハハ。興味深い竹本戦ですが、この先を見ることはありますか。
「やっぱりRIZINには行きたいと思いますけどね。選手が揃ってきていますからね。目標としてはONEに出たかったんで、修斗に出たんですけど……そうですよね」
──どちらも分かりやすい試合が求められます。
「ホント、そうなんですけど……そういうタイプではないから。その色気を出すと、自分の戦いが崩れてしまいます」
──クレベル、サトシ効果で寝技に注目が集まっているかと思いますが。
「まぁ、あの2人は神憑っているので何とも言えないです(苦笑)。クレベルは前に練習させてもらったことがあって、やばいほど強かったです。これまで海外とかでも練習したことがあるんですけど、信じられないほど極められました。だいぶ強いかあら……ああいう風にできるんやろうなって」
──クレベルやサトシにはなれなくても、これが手塚基伸の試合だということを一言お願いします。
「とにかく勝たないと意味がないと思っているので。勝ちを追求するスタイルのなかで、練り上げてきたモノを持っているつもりです。そこで通用するモノをピックして、勝つ──そういうことですかね。
今回はジムで練習している子が3人、Grachan Challengeっていうアマチュアの試合に出るんですよ。ジムを立ち上げてからMMAを始めた経験も1年ぐらいの子なんですけど、あの子たちも自分と同じ日に試合をするということで、気合が入っています。なかなかエェ感じなんで、練り上げてきたモノで勝つところを見せたいです。
イチから教えた、まだ若い子たち……自分の生徒と同じ舞台に上がることができる機会はそんなにあるもんじゃないだろうし、そういう姿を見せたいなと思います」
■ GRACHAN 49対戦カード
<Grandウェルター級挑戦者決定戦/5分3R>
レッツ豪太(日本)
川中孝浩(日本)
<バンタム級/5分3R>
手塚基伸(日本)
竹本啓哉(日本)
<フェザー級/5分2R>
小島勝志(日本)
村田俊(日本)
<グラップリング70キロ契約/4分2R>
TAKUMI(日本)
日沖発(日本)
<ライト級/5分2R>
植田豊(日本)
林 RICE 陽太(日本)
<無差別級/5分2R>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
田馬場貴裕(日本)
<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
池田貴一(日本)
<バンタム級/5分2R>
高橋謙斗(日本)
上田祐起(日本)