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【DEEP102】海飛、組んで膠着が生んだプロ2戦目──佐藤勇駿に判定負け

【写真】ギロチンが極まらなくても攻勢点となったのは、試合をコントロールされたという判断をなされたからか…… (C)MATSUNAO KOKUBO

<67キロ契約/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
Def.2-1:20-18.19-19/must.19-19/must
海飛(日本)

サウスポーからオーソ、そしてサウスポーの構えを変える間にローからハイを繰り出す海飛に対し、佐藤もローから距離を詰めて右を当てる。

後ろ回し蹴りをかわした海飛は距離を詰めて右フック、右ミドルからワンツーを打つ。組んでケージに海飛を押し込んだ佐藤、相四つで何度となく体を入れ替える中ブレイクが掛かる。

左ローを2発蹴り、右ハイを見せた海飛は距離を詰められないように左ハイを蹴っていく。それでも詰めてきた佐藤に対し、組んでバックに回った海飛。佐藤はウィザーも、正面に回った海飛は小外掛け、右を深く差した佐藤がボディロックテイクダウンを決める。

海飛は立ち上がってワキを潜ってバック、正対した佐藤に右を入れて離れる。左から右を当てた海飛が飛びヒザから左を伸ばし、佐藤の蹴りをキャッチして殴る。消耗したのは佐藤だが、首相撲からヒザを狙いクリンチになったところで初回が終了した。

2R、左ミドルからロー、蹴り足をキャッチして左を当てた海飛に対し、佐藤が首相撲&ヒザへ。海飛がケージに押し込むと、ギロチンを解除した佐藤がネルソンを狙うが長続きしない。

アナコンダをセットする佐藤に対し、海飛は頭を下げた状態から腰をコントロールし、小外を仕掛ける。佐藤は立ち上がり、首を抱えたままでヒザを突き上げ、ギロチンの態勢を続ける。

頭が下がらないように海飛が首を抜くと、ブレイクが掛かる。右ミドルを蹴った佐藤に対して海飛は、左ハイから右後ろ回し蹴りのコンビネーションを繰り出す。

このタイミングで佐藤は組んでバックへ。ケージに詰められた海飛が、体を入れ空けるがワキの下に頭を入れてギロチンに捕えられる。ジャンピンガードで絞める佐藤をスラムした海飛だが、頭を抜くことができない。

足を組み直した佐藤はギロチンでホールドした形で試合終了を迎えた。

初回は海飛、2Rの佐藤の極まらなかったギロチンをジャッジはどのように判断するか。結果、スプリットで佐藤が勝利──海飛は2Rの組み立てが、拙かったか。組みを見せても、離れて打撃で戦う選択ができない理由が何かあったのだろうか──。極真高校生王者、格闘DREMAERS外敵でのインパクトを残し、プロデビューの海飛はその初陣から2週間のインターバルで臨んだ佐藤戦で初黒星を喫した。


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