【Gladiator014】格闘DREAMERS卒業生=八木敬志、井上啓太戦へ。「昔、井上選手に寝技を習っていました」
【写真】大会2日前の夜もジムで練習をしていた八木。練習後にインタビューした (C)MMAPLANET
明日27日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR014が開催される。今大会にはLDHとの契約を掛かったオーディション番組=「格闘DREAMERS」に出演していた八木敬志が出場し、井上啓太と対戦対戦する。
柔術黒帯、MMAでも活躍する井上戦を前にDREAMERS後の八木はどのような想いでいるのかと──尋ねた。
──八木選手は格闘DREAMERS出演で、すっかりとこちらが知ったような気持ちになってしまっているのですが、初めましてということで宜しくお願いします。
「アハハハ。こちらこそ、宜しくお願いします」
──その格闘DREAMERSで、LDHとの契約はならずとも仮契約という話もありましたが、固辞しました。改めて、その理由を教えていただけますか。
「そうですね……。仮契約という評価は頂けたのですが、実力はまだ全然です。理想は皆に納得してもらって契約という結果が欲しかったので、仮契約という評価に甘えたくないというのはありました」
──京都に基盤があるということも影響しましたか。
「いずれは行きたいという気持ちもありますが、このタイミングで東京で生活する基盤を築くには引っ越しから仕事から、色々と準備が必要ですし、そうなると練習にも影響が出るというのも考えました。今は関西で力をつけようという想いがありました。
格闘技を始めて7年ぐらいですけど、半年間の格闘DREAMERSは本当に大きなことで、貴重な体験をさせてもらったと……終わってから色々と気付くことが多いです。
LDHという大きな組織が、世界で戦う目標を持つ選手たちをサポートしてくれる。ガチでUFCやONEで戦う選手を育成している。そういう環境があり、少しの間でも皆と時間を共有できた。本当に大きな経験です」
──八木選手はUFCで世界一になると口を揃えるオーディション参加者のなかで、カラーが違うのかなと見ていて感じました。実際、髙谷さんとも話した時に『八木は頑張っていたけど、UFCとかじゃないような気がしました』と言っていましたし。
「そうですかぁ……髙谷さん、お見通しですね。DREAMERSの皆にとって世界はUFCだったのですが、僕は個人的にはONEが目標だったんです。僕は母親がフィリピン人で、小学校の時から日本で育っているのですが、大学卒業後に13年振りに母に会うためにフィピンに行ったんです。
それから毎年会おうと思っていたら、2年後にコロナになってしまって実際は2回しか会えていないのですが、マニラに滞在している時に友達とかと話していると、本当にONEが浸透していました。
だからONEが夢だったし、また渡航が可能になったらバギオのチーム・ラカイに行きたいと思っています」
──なるほどぉ、人それぞれですからね。DREAMERSに参加した選手たちは、修斗などでプロデビューが決まっている選手も複数名見られます。外敵も含めるとパンクラス、DEEPとDREAMERSに関係した選手のデビューラッシュという感じですが、八木選手はGLADIATORを選びました。そして対戦相手はGROUND COREの井上啓太選手です。
「実は井上選手は、僕が以前にGROUND COREに通わせてもらっている時に寝技を教えてくれていた選手なんです。
まさか戦うことになるとは……複雑といえば複雑です」
──とはいえDREAMERSでやってきたことが何だったのか、その答が出る試合でもあります。
「DREAMERSのシーズン1は終わりましたが、最終選考の時の(中村)倫也君の『この試合で負けたら、今のポジションは返上する』という覚悟とか……傍で見てきました。
僕自身、負けて格闘技を辞めるということはなかったと思いますけど、(高木)オーディン(祥多)に勝てて格闘技だけでなく、人生の分岐点になったと思います。
これからも僕はDREAMERSの八木だって絶対に言われると思うんです。そこで情けない姿は見せられないです。DREAMERSのほとんどが関東で練習しているので、僕も関西でやっているんだっていうことを見せていきたいです」
──将来的にはDREAMERSという言葉なく、八木敬志という名前で独り立ちしないとけないです。
「そうですね、ONEに行くためにGLADIATORで勝ち続けて修斗やRoad to ONEで成長した姿を見てもらえるようになりたいです」
──ではその一歩となる日曜日の試合に向けて、改めて意気込みほどをお願いします。
「寝技では井上選手の方が強いかもしれないですけど、打撃で攻め続けて、スタミナを削ります。この半年間、寝技の防御力も上がりました。ただ井上選手は身長も高いですし、ぶっちゃけKOよりも印象を良くして判定で勝てればと思っています」
■GLADIATOR014対戦カード
<フェザー級/5分2R>
土井”聖帝”潤(日本)
中村公彦(日本)
<ライト級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本)
DJマルコ(日本)
<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
ゆうと(日本)
<バンタム級/5分2R>
井口翔太(日本)
丸山幹太(日本)
<フライ級/5分2R>
N.O.V(日本)
木村旬志(日本)
<ライト級/5分2R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
稲葉祥真(日本)
<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
道端正司(日本)
<ウェルター級/5分2R>
井上啓太(日本)
八木敬志(日本)
<フェザー級/5分2R>
延命そら(日本)
木村総一郎(日本)
<ライト級/5分2R>
宋鬼子(日本)
谷口軍曹(日本)