【Bellator260】ジェイソン・ジャクソン、総合力でポール・デイリーに完勝。敗者が勝者のチャレンジを支持
【写真】殴り合う必要はない。しっかりとテイクダウンからコントロールで攻め続けたジャクソンが、デイリーを下した(C)BELLATOR
<175ポンド契約/5分3R>
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ポール・デイリー(英国)
左ボディ、右フック、そして左リードフックを振るうデイリー。様子見のジャクソンは、パンチをかわして右ストレートを伸ばす。デイリーはジャブを続け、左フックもジャクソンが右フックを合わせる。デイリーはボディから顔面を狙うが、ジャクソンはしっかりと見ており顔は殴らせない。と、ジャクソンは低く沈み見事なダブルレッグテイクダウンを決める。
ハーフで抑え、ワキ腹にエルボーを落とすジャクソンは腰をコントロールし、キムラ狙いも足を跨いでいく。ジャクソンはワキ腹へのエルボーを続け、鉄槌を頭部に入れる。デイリーはキムラを諦め、クローズドへ。グラウンド戦にファンがブーイングを送るというのも懐かしい光景だった。
2R、左ボディフックのデイリーに対し、ジャクソンがワンツー。デイリーの右ストレートには、カウンターの右を打ち込む。跳びヒザを見せ、フックで前に出てくるデイリーにシングルレッグを決めたジャクソンがここもテイクダウンを決める。立ち上がって胸を合わせたデイリーは左腕を差しており、右に回ってドライブ──テイクダウンを取り直す。理詰めのファイトを実行するジャクソンは、パスを決めてからハーフに戻る。
デイリーはキムラスイープ狙いにパスを許し、もう一度ハーフでキムラを続ける。ディフェンシブなキムラから、デイリーは一転スクランブルでトップを奪う。ジャクソンはシングルから立ち上がり、ボディロックテイクダウンを決めてサイドで抑え、この回を取った。
最終回、ジャブを伸ばすジャクソンが足を使い、カウンターの右をヒットさせる。即ダブルレッグを決めたジャクソンは足を跨いで抑え、足をフックする。上を向くと肩固め、背中を見せるとRNCが待っており、デイリーは半身で耐えるのみ。顔面とボディにパンチを入れるジャクソンは、ハーフでトップを取り切り鉄槌を落とす。デイリーはクローズドを取り、展開を創れず厳しい状況が続く。
残り1分、レフェリーがブレイク。致し方ないが、これは動けないデイリーの救済でしかない。跳びヒザから左フックを狙ったデイリーは、ダブルレッグであえなくテイクダウンを許すとそのまま時間に。
ジャクソンがMMAで完全にデイリーを上回り、フルマークで判定勝ちを手にした。ブーイングを受けるジャクソンに対し、デイリーはケージに残り「俺は彼をリスペクトしている。本当に良いヤツなんだ。タイトル挑戦を実現させてほしい」と気持ちの良い言葉を送った。