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【ACA123】サッカーボールキックで2P減点されたコシュキンが、ブテンコを完全KO

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コシュキン(ロシア)
Def.1R3分07秒by KO
アレクサンドル・ブテンコ(ウクライナ)

キャリア66戦目のブテンコが、コシュキンの右ローをかわす。ローに反応し、ジャブも見えているブテンコに対し、コシュキンが左ハイを狙う。続くローにワンツーを打っていったブテンコに、コシュキンが左ミドルを入れる。リーチで優るブテンコと、パンチスピードと回転力で上を行くコシュキンの対戦は、ラウンド中盤でワンツーフック、右ローをブテンコが決める。

ブテンコの右フックの打ち終わりに、左フックを合わせたコシュキンは左リードフックが届く。右ミドルに続き、右ローを入れたコシュキンがフェイクから右ストレートを繰り出す。ブテンコは右アッパーから右フックを当て、パンチを纏めると急ぎ距離を取り直す。さらにステップイン・ジャブから右ストレートを伸ばすブテンコが、スタミナに不安は残るがやや優勢か。それでもコシュキンがワンツーからスリーを伸ばし、アッパーから左フックを振るったブテンコに対し、左フックから右を当てたコシュキンがダウンを奪う。

腰から後方に崩れたブテンコの顔面に、コシュキンがサッカーボールキックを入れる反則を犯す。試合は中断し、ブテンコにリカバリーの時間が与えられ2Pのペナルティが与えられる。再開後、残り20秒でブテンコは出る姿勢を見せ、その顔面をコシュキンのハイキックがかすめた。

ポイント的にはリードしているブテンコだが、反則の蹴り以前にダウンを喫していることでダメージは着実にあるはずだが、2R開始直後にコシュキンのパンチと蹴りのコンビネーションにも、思い切り右を伸ばす。ただし、パンチからの前足の蹴りは見えているとは言い難く、いつ一発を貰うかという空気も漂う。

左ジャブから左フック、右とコンビネーションを見せるコシュキンは、やはりハンズスピードで優位に立っている。やや腰が残り気味のローに右を合わせたコシュキンが、左フックをヒットさせる。そして前進に左ジャブを当て、回るブテンコを追いかけてショートの左を連打すると、ダブルレッグを切った直後にはハイキックを繰り出す。いよいよ回転数が上がった戸主金は、ブテンコがケージ詰まると、ワンツー、ジャブを当てる。そしてブテンコのステップイン&右に対し、左フックから右オーバーハンドを打ち込む。ブテンコのマウスピースを吹き飛ばしたコシュキンが、KO勝ちを決めた。

セコンドのティモフィ・ナシュナシューヒンと勝利を喜んだコシュキンは、「凄く感情的だよ。この時を待っていたんだ。サッカーボールキックは、ローを蹴ろうと思って顔に当たってしまったんだ。アレクサンドルが立ち上がってくれた良かった。凄く勇敢なファイターだ。2P減点されたから、よりアグレッシブになったよ」と試合を振り返った。


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