【ACA123】ブラジル人が8人出場。シウヴェイロ✖キチジン、ペヘイラ✖アコピアンに要・注目
【写真】カザフスタン✖ブラジル、連動制で上回るのはどちらだ(C)ONE & ACA
本日28日(金・現地時間)、ロシアはモスクワのチェスカ・アリーナでACA123が開催される。
メインがロシア✖ウクライナ=アンドレイ・コシュキン✖アレクサンドル・ブテンコとウェルター級戦の同大会。実に13試合中、5試合がロシア✖ブラジルの国際戦が組まれており、この他にもカザフスタン✖ブラジルが2試合、ウクライナ✖ブラジルが1試合と8人ものブラジリアンが出場する。
ACAで戦うブラジル人選手の特徴はレコード云々よりも、叩き上げの実力者というものだ。セミでカザフのジョージー・キチジンと対戦するエリアス・シウヴェイロは、17勝6敗1分──ジャングルファイトのウェルター級王者からUFCへステップアップし、オクタゴンで3勝2敗と勝ち越している。
その後もブラジル国内に落ち着くことなく、ロシアではWFCA、Fight Night、さらにRCCと流離いACAへ。ACAでは5試合を戦い3勝2敗──3連勝からの2連敗中とはいえ、敗れた相手はアリ・バゴフとガジムラッド・ヒラマゴメドフというトップ級のトップだけだ。
対するキチジンはRCCでホウジマール・トキーニョに勝利し、ONEへ転出。初戦で世界ウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムに挑戦し、打撃で互角、テイクダウンで優勢ながら2R終了時に試合放棄した過去がある。
エルボーこそ受けていたが、謎の心折れを見せたキチジンはONEの水が合わなかったか、その後はロシアを拠点とし連勝後にACAに。通算3連勝で迎えた前回の試合で。彼もまたヒラマゴメドフに敗れており、今回の試合は文字通りウェルター級トップ戦線での生き残り合戦になる。
スタンドはボクシング&キック、テイクダウンからは柔術をしっかりと使えるシウヴェイロに対し、キック&レスリングのキチジン。両者揃って若干、組みと打の連動性に欠けるきらいもあるが、この隙を埋める攻撃を繰り出すことができれば、打撃も組みもより強さを発揮できそうだ。今回の試合はクリンチ&ヒザ蹴り、アッパーという組み&打撃を有効に使えた選手が優位に戦えるだろう。
王座挑戦を視野にいれると、より興味深いのがフライ級のアレン・アコピアン✖フアン・ペヘイラの一戦だ。当初の予定ではシャーウス・エンヒッキと対戦予定だったアコピアンだが、エンヒッキの欠場によりショートノーティスでペヘイラと戦うことにった。
アコピアンは11勝2敗1NCで、敗北のうち1試合は現ACAフライ級王者アザマット・カレフォフに喫している。NCはフィンランドのThe Cageで、現Evolve所属のONEファイター=アレクシ・トイヴォネンをパウンドアウトしたが、ドーピング検査で陽性となり裁定が覆ったもの。
ペヘイラは7勝0敗、打撃は粗いが寝技の防御力と攻めに転じた時のタイトなポジション&パウンドは、ロシア勢のパワー溢れるコントロール&パウンドとは、また違う強さを持っている。
ACAで2試合連続一本勝ちのアコピアンと、ここで勝てばキャリア8連勝となるペレイラの一戦は、勝者がカレフォフに挑戦する権利を有するに、十分に値するマッチアップといえる。
■視聴方法(予定)
5月28日(金・日本時間)、
午後11時30分~ ACA TV
■ ACA123対戦カード
<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コシュキン(ロシア)
アレクサンドル・ブテンコ(ウクライナ)
<ウェルター級/5分3R>
ジョージー・キチジン(カザフスタン)
エリアス・シウヴェイロ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・ポルプドニコフ(ロシア)
アレクサンデル・マトムラトフ(ロシア)
<ライトヘビー級/5分3R>
イリャ・シェグロフ(ロシア)
アルトゥル・アスタコフ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
アレン・アコピアン(ロシア)
フアン・ペヘイラ(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
パヴェル・ヴィトリャク(ウクライナ)
ジレノ・ロピス(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
アレクセイ・エフレモフ(ロシア)
ヘネ・ペッソア(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
イゴール・ジルコフ(カザフスタン)
ホドリゴ・プライア(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
スタニスラフ・ヴラセンコ(ロシア)
クリスチャン・ブリンツァン(イタリア)
<フライ級/5分3R>
ジョジエウ・シウバ(ブラジル)
ミハイル・パゴージン(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
アレクサンドル・ペドゥソン(ロシア)
レオナルド・リンベルゲル(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ミハイル・ドルゴフ(ロシア)
クレベル・ソウザ(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ミハイル・バラキレフ(ロシア)
ジャラベク・ティシャバエフ(キルギス)