【Bu et Sports de combat】武術で勝つ。型の分解、サンチン編─12─虎口で知る、型が伝えること
【写真】中割れから虎口への動きは沖縄空手と中国拳法が、繋がっている証のようにも見える(C)MMAPLANET
武術でMMAを勝つ。空手でMMAに勝利する──型を重視する剛毅會の武術空手だが、岩﨑達也宗師は「型を使って戦うということではない」と断言する。型稽古とは自身の状態を知り、相手との関係を知るために欠かせないモノであって、その形で戦うことではない。
サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型稽古を行う剛毅會では、まずサンチンから指導する。5種類の型稽古にあって、唯一サンチンのみが息を吸いて吐くという意味での呼吸を学ぶことができる。
全ての根幹となる武術の呼吸を学ぶことができる──サンチンの解析、第12回は中割れるに続き、虎口までの動作、呼吸を解析したい。
<サンチン解析第11回はコチラから>
(02)【手の動き】この間、しっかりと右の手の掌は上に向けるよう意識し、自身から見て反時計回りに回して、ワキの前&胸の高さで指先は上&前方を向けて、ワキとヒジを締めていく。大きく弧を描く必要はなく、元の手の位置から小さな円運動で構わない
(03)やや遅れて左手の掌を前に向け、指先を上にして、これも反時計回り=左右同じ方向に円を描く。ワキを締めるようにして、腰上で指先を下&掌を前方を向ける。この両手を回している間は、息を吸う
(06)【手の動き】2&3と逆に左手から先に手の掌は上に向けるよう意識し、自身から見て時計回りに回し、指先は上&前方を向けてワキの前、胸の高さに置く
(07)やや遅れて右手も左手と同じ方向に円を描き、ワキとヒジを締めて腰の位置に掌を前方を向けて置く。ここも同様に息を吸う
※虎口の動作は難易度が高く、より理解を深めるために次回は型の分解を行う。