【ONE TNT03】5日前、1度勝った相手との試合を受けた澤田龍人「フィニッシュして次の試合でランカーと」
【写真】これが澤田龍人が下した判断。あとは、もう勝つだけ──だ(C)ONE
22日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT03で、澤田龍人✖ミャオ・リータオ戦が放送される。
昨年10月8日に勝った相手と、試合の6日前になって戦うことが決まったドラゴンボーイ。コロナ禍はコロナ禍以前と状況が違う。負けるとシャレにならないマッチアップだが、それもコロナ禍のMMA、コロナの時代のONEチャンピオンシップだ。
一見、勝っても得の無いファイトを受けることで、澤田龍人は発言力を高めようとしている。
「そうですね。ホントに急に決まった形です。試合があるかもという風に話が来たのが、先週の金曜日でした」
──明日が試合で、今日が水曜日(7日)。本当に試合まで1週間前の時点が「あるかもしれない」という状況だったと。
「相手が決まっていなくて、もしかしたらリト・アディワンになるかもという話でした」
──それで返答はイエスだったわけですか。
「正直、厳しいなとは思いましたけど『やる』と返事しました」
──う~ん、いやぁMMAファイターは凄いなと思うのみです。
「コーチのシアーも『やれる。今なら勝てる』という風にいってくれましたし……でも土曜日になってアディワンがシンガポールに来られないということで、ミャオ・リータオに対戦相手が決まりました」
──逆に迷うことはなかったですか。
「相手もショートノーティスですし。同じ条件ですからね。でも、こういうことってあると思っていたんです。試合ができない選手が出てカードがかなり変わっているというのは知っていましたし、僕はシンガポールに居るから話が来るかもなとは思っていました。
実際、上久保選手なんて今日、対戦相手が代わっていましたし(苦笑)。それでもカタランのお兄ちゃんの方とかとできないかなとか考えてはいました」
──現状として、フィリピンはないという風に感じます。それにしてもリータオは良いですよ。前回、澤田選手に負けてリベンジ戦の機会を得たわけですから。対して澤田選手は1度勝っているという部分で戦う必要があるのかと……。
「本当だったらランキングに入っている選手とかとしたかったです」
──体重もキャッチウェイトでなく、普通にストロー級なのですね。
「話がきてから、直ぐに落とし始めました。1週間で4キロほど、水を飲みながら。ハイドレーションは気になりましたけど、2度目のトライでパスしました」
──あのう、これはもう正直に言うと番頭さんから丁稚に『お使い行ってこい』と言われて、『行きません!!』なんて言えないというような感じではないのですか。
「アハハハ。でも、ここで受けたことで勝ってからランカーと戦いたいと言える材料にしようと思っています」
──いや、アッパレです。そこが聞きたくて、いじわるな質問をして申し訳なかったです。自分はもう常時でなく、コロナ禍のMMAファイターは、どんどんチャンスを掴みに行くべきだと思っています。全てチャンスだと思って。
「ハイ。僕もコロナだから試合をするというのはあります。ホント、全ては強くなるためだと思います。1週間のオファーだから、リータオとも戦う感じで。これが1カ月、2カ月時間があれば違う相手と戦いたいと言っていたかと思います。ランカーと戦いたいと。
それに10月にリータオと試合をした時はMMAもグラップリングも練習ができていなかったので、明日は前回より極めに行ける試合になるかと思います。コーチからも下にならないようにと言われていますし、今回は上を取って試合をコントロールしたいですね。
ファイトキャンプはしていないですが、アレックス・シウバやデェダムロン・ソーアミアイシルチョークと週に2度はスパーリングをし、規制なく練習をしてきていたので」
──もう、そうやって想えるということは既に澤田龍人は強くなっていると感じます。
「ありがとうございます。前回、極めきれないで下になってしまう機会が多かったので、明日は絶対にフィニッシュして次の試合でランカーと戦えるようにしたいです」
──個人的にフィッシュは結果論。それよりも、下にならないこと。そこに注目させてもらいます。そして──澤田千優選手、修斗で5月16日のプロデビューが決まりました。
「アハハハハ。ホントに……。お兄ちゃんのメッセージは届かなかったです。ただ、もうやると決めたのだから頑張ってほしいです。しっかりと勝って──修斗でもJEWELSでも勝ち続けてほしいです」
■視聴方法(予定)
4月22日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
■ONE TNE03対戦カード
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
トロイ・ウォーセン(米国)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
若松佑弥(日本)
リース・マクラーレン(豪州)
<キック・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
ウェイン・パー(豪州)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
マラット・ガフロフ(ロシア)
オク・レユン(韓国)
<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
ミャオ・リータオ(中国)