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【DEEP100】佐伯繁代表、大会総括&今後「ホッとしました。5月大会にパンクラスから選手を借ります」

【写真】DEEP100、インターバル中に挨拶を行った佐伯繁代表がイベント終了後に総括と今後を話した(C)MMAPLANET

21日(日)に東京都文京区のTDCホールで開催されたDEEP100、20周年記念大会を終え、佐伯繁代表が大会総括をいつものように行った。

毎大会、総括を行う佐伯代表だが──表に出ることはないが、映像の吉田了至ディレクターとの掛け合い漫才のようなやり取りが見られる。今回は記念大会ということで、普段は活字に去れない部分を可視化してみた。(※抜粋)


──恐縮です、と言ってどこかにいってしまいました(笑)。

「まさか20周年の煽りVが、5日前に挙がってくるとは思わなかったですからね。もう慣れてしまったので、何とも思わなかったのですけど。アレが吉田さんの作戦でしょうね(笑)」

──20周年記念大会が終わりました。

「まぁ、とりあえず8時までと計算していて5分前に終わりました。何とか予定通り終わった感じですね。ただ久しぶりのTDCホールで僕は分かっているんですけど、スタッフが会場の見取り図を把握していないので、どこにいるのか分からない人が多くでてしまいました。なんか全然、う~ん、準備ができていないというか。

再来週にはJEWELSがあって、その翌日には男子の大会もある。コロナの件があって、後楽園ホールとTDCホールの客席数がそれほど違いがなくなったので、後楽園ホールをしっかりとやらないといけないですね。今日はチケットも5、600枚は足らなかったです。

20周年記念でしたが、思った以上に自分が想い描いていたカードが組めなかったです。なので結構、知恵を出して無理やり組んだカードという状況だけど、良いカードとか言われて──ピンと来ていなかったのですが、終わってみれば内容的に良かったと思いました。ガチガチで凄いカードを組んだ時は、空回りすることもあるけど、新旧対決もあるし色々なドラマを見せることができたと思います。ただアッという前にオープニングが始まってしまって、全く余裕がなかったです。

まぁ、このご時世で記念パーティーもできないし、エンディングに皆で集合して写真撮影もできなかったので、落ち着いたらまた仕掛けようと思います。あぁ、疲れた」

──若い選手の登用も、これからを見据えてのことでしょうか。

「そこは新旧対決をテーマにしたかったというのもありますし、古い選手の試合をもう少し組みたかったですけど、ちょっと上手くいかないこともありました。三島君とか帯谷君だとか──でも今年1年間を20周年イヤーとして、引っ張るので(笑)。彼らやボンズの伊勢野君とかも、これから参加してほしいですね」

──若い選手で気になったという試合はありましたか。

「オープニングの第1試合に鶴屋さんのところの怜君がデビューし、3試合目に山本選手が高塩選手に勝ちました。これは凄いことです。鶴屋さんのところで練習して半年でしか経っていないのだから、若い選手が育ってきていると感じます。

現実的に北岡選手が敗れ、結果が出せないという──流れですよね。

神龍がジムを出すということで試合ができなかったので、フライ級は暫定王座戦を組みましたが、ビザまで取れていたのにビョン・ジェウンが来日できなくなりました。今後は神龍ができないなら藤田君のスケジュールを見ながら、先にビョン・ジェウンと戦うことになるかもしれないです。

阿部選手もライト級に落とす、大原君もいるのでライト級も面白いです。

そういう下の世代の台頭もあるなから、中村大介。こないだの長倉戦を見ても分かるように良い時に戻っているように感じました。凄く良かったですね」

──タイトル戦線ですが、バンタム級がRIZINで1年かけてGPをするとなるとどのプロモーションもバンタム級のトップが留守になることになります。

「そうですね。そもそもウチのバンタム級チャンピオンはビクター・ヘンリーですから。本当は井上直樹と元谷の試合で、勝った選手を挑戦させたいという気持ちでいましたけど、現実的にジョシュ・バーネットも2週間の隔離なんて無理ですしね。RIZINも外国人の入国が可能になったら、ビクターの試合を組みたいでしょうし。

うちのバンタム級は連勝している選手がいないので、ここからの半年、1年で誰が出てくるのかっていうのを見極めようと思います」

──フェザー級はチャンピオンの牛久選手がノンタイルで、先ほど名前が出た中村選手に敗れました。

「フェザー級もRIZINが動いているのもあるし、大介が出ても面白い。皆さん、RIZINに出たいので(笑)。それは仕方がないことで、でも全員が出場できるわけではないので──その流れを見る必要はありますね。

ライト級では大原選手が武田光司選手に挑戦したいだろうけど、久米選手との試合を見極めないといけないし。それこそ大原選手や阿部選手もRIZINということがあるので、マッチメイクは様子を皆といけないです」

──上の方が組めない。そして下からの突き上げという部分で、潰し合いになっている。そういう形でしょうか。

「抜きん出てくる奴が出てこないんですよね。でも、こうなるとフェザー級で出てきたり、新宿FACEで平田直樹選手が横山恭典選手と戦うけど、これに勝っちゃうと今年のフェザー級で台風の目になる可能性もある。そういう意味で平田選手は楽しみです。

杉山選手も──外国人選手と戦わせたいけど、来日が難しくて。韓国人選手もRoad FCも全く大会を開いていないし。分からないですね。まぁ、でもこの大会を開いてホッとした部分はあります」

──とはいえ、大会は続きます。

「男子の大会の前にフューチャーキングと女子のアマをやるのですが、フューチャーキングは過去最高の参加申し込みがありました。16名以上集まり、断らないといけないケースもあります。地方からの出場希望選手が多いですね。凄い数です」

──吉田さんが『パンクラスのネオブラの予定が出ていないから、フューチャーキングへの申し込みが多い』と言っていました(笑)。

「アマ修斗も大会数が減っていますからね。あっ、そうなの? そういうこと言っていたんだ」

吉田 いえ、そんなこと言っていないですよ……(苦笑)。

「吉田さん、そんなこと言っているんだ(笑)。俺もたまには酒井さんと話をしないとね。ウチも男子でいえば3月の次が5月5日に後楽園ホールがあるんだけど、まるで頭が回っていなくて。昼はJEWELSで決勝トーナメントと、負傷で延期したタイトル戦があるけど、男子の方は……これからですね。

水野選手もそうだし、これからを考えると雅選手も勝ったし。キックからの転向で、半年ぐらいの練習であそこまでできる。楽しみですね。

ただ、最近は皆若いから──お父さんが年下って言うのがあって、辛いです(笑)。PRIDEを見ていた世代の人が、子供にやらせるので──ちょっと辛いですね。18歳、19歳の選手に深々と頭を下げて(笑)。

まぁ、頑張りますよ。佐藤さんに映像も創ってもらって。佐藤さんの映像の方が挙がるのが早かったもんね」

吉田 いや、あの……僕が素材を全てお送りしたので。

「それで、遅くなったんだ」

吉田 そういうことはいえないです。

「パンクラスの時とは、違いますよね(笑)」

吉田 いえ、そんな、いえ……。

「パンクラス、次はいつだっけ?」

吉田 あの……ここで、個人情報を話すわけには……。

「そこで4月4日の大阪大会だとか、言わないでくださいよ(笑)」

吉田 オフィシャルで発表があるまで、僕の口からは……(苦笑)。

──真面目な話ですが、実際にパンクラスは現実的に東京での大会開催のアナウンスが未だにない。修斗もDEEPも試合数は限られるということで、選手の移動も見られるようになりました。

「大塚選手があれだけ盛り上がるというのは、良かったと思います。刺激がありますよね。そういう存在に大塚選手がなったということが嬉しいです。正直言えば、5月にパンクラスから選手を1人お借りするので、それは良いカードですよ。ねぇ、吉田さん」

吉田 いえ、僕は何とも。そこは聞いていないですし。

「逆にね、靖さんも選手のことを想ってか、どうぞっていう感じで言ってくれるので。吉田さんはパンクラスの人だから、別にDEEPの会場にパンクラスのTシャツを着てもらっても全然OKなんで。パンクラシストでしょ?」

吉田 いえ、もうそういう話は……。ハイ。そろそろ、次回大会の打ち合わせをお願いします(汗)。

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