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【Road to ONE04】「気持ちが今はどうにも整理できないです」試合後、会見前。控室で平田樹が語ったこと

【写真】終始うつむいていた平田に、カメラ目線を要求。21歳、大人のビジネスに組み込まれたスポーツ競技で過去に例のないキャリアを積んでいる彼女への要求は高く、風当たりも強い。だからこそ、勝って落ち込む(C)MMAPLANET

22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されたRoad to ONE04「Young Guns」のメインで、中村未来にTKO勝ちした平田樹だが、自らのパフォーマンスに納得ができず──リング上で笑顔はなく、控室では涙に暮れた。

プロとして気持ちを幾分整理させ共同記者会見に臨んだ平田が、その直前に控室で見せた──整理をつけようとする過程の言葉をお伝えしたい。


──どうですか、試合を終えて30分ほど経ちましたが。

「最悪の最悪です。『えっ?  試合した』ぐらいの気持ちです。疲れていないし、やることもやっていないし──って言う感じですね」

──勝って反省できるのだし、こういう経験があって良いのではないでしょうか。

「いやぁ……せっかく、これだけ時間があって……練習もしたのに……。ジムも変わって、でも試合をすれば『結局、これか』みたいのがめっちゃ大きいから……」

──首投げ、柔道に頼った。それで今の自分が見えた試合になった。簡単じゃないということが、実戦で勝って分かった。良しとしようというのは、年寄りの考えかもしれないですけどね。

「もっと……やりたいことがあったのに……でも、出せないってことは何かが違うんだろうし。もっと練習します」

──プロ4戦目です。誰にもないキャリアの積み方をし、逆風も強い。でも、それは平田樹が乗り越えるしかない。

「4戦しかしていない……う~~~~~~ん、ダメですね。はい……。せっかくメインでやらせてもらったのに、ダメだった……。試合をしたのに、試合をしていないような。この気持ちが、今はどうにも整理できないです。

この経験をGPで生かせば良いって、皆が言ってくれました。でも……やっぱり納得できないし。練習してきたことが出せれば、打撃だってあんなんじゃないし。

寝技にいくにしても、違う入り方をしたかったです。全然、ダメですね。初めてです──試合が終わって、ダメだったという想いがここまで強いのは……いう感じです」

──ともあれ試合は終わりました。次に向けての日々が始まります。

「練習はしていたけど、なぜ試合で出せなかったのか。もっとやられることを覚えるじゃないですけど、ここまでやられてこなかった怖さというか、『ここで負けちゃいけない』という気持ちがここまで大きかったんだって気付きました。

う~ん、練習だけでなくメンタル……。気持ちでは、負けていないつもりだったけど、何かが欠けていることが分かりました。行けない、出ていない……。でも勝つ自信はあるから。そこのバランスが取れていないことが今日の試合で分かったんで」

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