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【DEEP100】ついにプロMMA初陣=竜己戦へ。ウルトラノヴァ鶴屋怜「緊張よりもワクワクが勝っています」

【写真】さぁ、どんな未来を連想させてくれるのか。鶴屋怜がMMAデビューに挑む(C)THE

21日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP20周年記念大会=DEEP100が開催される。

そんなJ-MMA界のマイルストーンとなる大会のオープニングファイト第1試合で鶴屋怜がMMAデビュー戦=竜己戦を迎える。パラエストラ千葉ネットワーク鶴屋浩代表の次男の怜は、幼少期よりレスリング、柔術、修斗とプロMMAファイターになるべき英才教育を受けてきた。

日本を代表する実力者が属するジムで、コロナ禍の高校3年生はMMAの練習にいち早く合流し、最後のレスリング大会の出場を終えると、一気にプロデビューに舵を切った。

J-MMAの将来の担い手──となる可能性を持つ怜に、デビュー前の心境を尋ねた。


──1週間後にいよいよMMAデビュー戦が控えています。今の気持ちを教えてください。

「ワクワクしています。1RからKOをするつもりでいます。レスリングの最後の試合が11月だったので、それが終わるともうMMAの試合に出ていくと父と話をしていて。ようやくMMAを戦えます」

──アマのMMAを出るつもりはなかったですか。

「なるべく早くプロとしてデビューしたいと思っていました。自分の性格的にもプロの方が向いていますし」

──お父さんにお伺いしたのですが、鶴屋さん自身は他競技からアマ修斗を経てプロMMAファイターになりました。怜選手にアマ修斗を経験させようという考えはなかったですか。

鶴屋浩 もちろん、私自身は修斗からという気持ちはありました。ただアマ修斗全日本に出るにはまずは関東選手権に出ないといけないです。それがコロナの影響で出場選手は1階級で8名に限定されてしまったんです。

その大会に間に合わなくて、全日本選手権に出ることは不可能で。ましてや3月に延期されていた全日本も中止が決まり、プロ昇格選手は関東、北日本、中国・四国、九州・沖縄大会が対象となりました。

つまりアマ修斗全日本に出るには1年待たないといけないという状態だったんです。私自身はアマ修斗を経験することは大切だと思っています。ただ息子には待てないという気持ちが強く、そこは2人でよく話をしました。

試合と練習は違いますし、実戦でのスタミナという問題も残っているかと思います。ただ技術的にはプロのルールで戦っても良いかと判断し、今回のDEEPでデビューさせてもらうという形になりました。

──怜選手としては、もうガンガンとパウンドを落としたいと?

「そうですね(笑)。中学の時から、プロのMMAで戦うことを決めてずっとやってきたので。ようやくその時が迎えることができて──緊張よりもワクワクが勝っています」

──修斗では怜選手がレスリングを戦ってきた高校生の間にアマ修斗からプロになるというケースも見られます。レスリングに向き合ってきた高校生生活をどのように捉えていますか。

「正直、同じような歳の人がプロデビューをしているのを見ると、自分も早くデビューしたいという気持ちはありました。でも高校の3年間はレスリングをやる。レスリングをやりこんでからMMAを戦うと決めていました。早く出たいという想いはありましたけど、高校生活でレスリングに取り組んだ日々は1年や2年早くプロMMAで戦うことよりも、将来のためになると思っています。

僕の場合は中学を卒業をしてMMAをやっていても、中途半端になるかもしれなかったです。この3年間はめちゃくちゃ濃密で、MMAで勝つために必要な時間でした」

──対戦相手の竜己選手はすでに6戦を経験しています。

「デビュー戦同士で勝って当然と思われるよりも、それぐらい経験のある選手と戦う方が面白いです。僕は扇久保(博正)さんや岡田(遼)さんにボコられていますから。扇久保さんや岡田さんより、対戦相手が強いことは絶対にないです。

ジムでの練習が、僕の方が技術面でも絶対に上だと自信を与えてくれています」

──率直にどういう試合をしたいですか。

「僕はレスラーだから打撃ができないと思われているかもしれないですけど、何ならパンチで仕留めようかと思っています。楽しみでしょうがないです」

──では改めて一生に一度のプロデビュー戦への意気込みをお願いします。

「自分はレスラーではなくて、プロ格闘家としてデビューします。1RでKOします。そしてDEEPにとって100回記念大会という大切なイベントで、自分のデビュー戦を組んでくださったこと……この環境を整えてくれた関係者の方々に本当に感謝しています」

■視聴方法(予定)
2月21日(日)
午後1時45分~PPV SPWN
午後3時~サムライV

■DEEP100対戦カード

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
昇侍(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
大原樹里(日本)

<DEEP暫定ウェルター級王座決定戦/5分3R>
阿部大治(日本)
レッツ豪太(日本)

<DEEP暫定フライ級王座決定戦/5分3R>
藤田大和(日本)
渋谷カズキ(日本)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
中村大介(日本)

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
神田コウヤ(日本)

<女子フライ級/5分2R>
杉山しずか(日本)
栗山葵(日本)

<メガトン級/5分2R>
関根シュレック秀樹(日本)
誠悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
東修平(日本)

<バンタム級/5分2R>
ヒロヤ(日本)
雅駿介(日本)

<フライ級/5分2R>
安谷屋智弘(日本)
松場貴志(日本)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
山本歩夢(日本)

<フェザー級/5分2R>
西谷大成(日本)
井上雄斗(日本)

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜(日本)
竜己(日本)

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