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【UFN36】ジャカレ×カルモン、ジャカレが下になれば……

Jacare

【写真】今回の試合で勝利すれば、本来はメインの勝者よりもタイトル戦に近づくはずのジャカレだが……果たして(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ブラジル・サンタカタリーナ州ジャラグア・ド・スゥのアレナ・ジャラグアで開催されるUFC Fight Night 36「Machida vs Mousasi」。メインのリョート・マチダ×ゲガール・ムサシと同様に、セミでもミドル級のジャカレ・ソウザ×フランソワ・カルモン戦が組まれている。

リョートはミドル級で4位、ムサシがライトヘビー級で9位なのに対し、ジャカレは3位、カルモンも8位と、ジャカレ×カルモンはランキング的にいえばメインよりも格上の対戦となる。ブラジリアン柔術の世界で紫帯から茶帯、黒帯と自らの階級と無差別級のダブルクラウンを達成したジャカレは、ノーギのアブダビコンバットでも茶帯時代に準優勝、その後は階級で優勝、無差別で準優勝と組技世界一の名を欲しいままにしてきた。

MMAでも既に19勝3敗1NCの戦績を残し、ストライクフォースではミドル級の頂点に立っている。そんなジャカレだが、MMAにおいてはキャリア初戦で無茶な打撃戦に挑み、KO負けを喫すると、その後は得意の組技の分野で勝利を重ねて来た。ブラジルや日本のDREAMでは相手が組技に付き合ってくれる。それがストライクフォースで戦うようになると、距離を取った当てる打撃からテイクダウン・ディフェンスに重きを置いたファイターと戦うことで、自らの打撃のスキルアップの重要性を認識することに。まずはヒザ蹴り、さらにボクシングの精度を高めると、去年の9月に岡見勇信をリリースに追い込んだ試合では、見事な右ミドルを披露、最後は右ストレートでKO勝ちした。

凄まじい打撃の成長を見せるジャカレに対して、カルモンはそのフィジカルの強さを全面に押し出したファイトで、UFCで無傷の6連勝を果たしている。対戦相手の質が上がるにつれて、テイクダウンからのトップコントロールで試合を押し切る展開が多いカルモン。トライスタージムで、同じフランス語を話すGSPに手ほどきも受け、その前ウェルター級世界王者よりも打撃は少なく、強引なテイクダウンながらGSPスタイルを踏襲しているといえるだろう。際の攻防を制し、ポイントを取るカルモンだが、ジャカレを相手にそんな戦いを貫くことができるか。

ジャカレにはカルモンに負けないストレングスと、カルモンを大きく上回るスピードがある。上記にあるように打撃も成長の一途のジャカレに対し、仮にカルモンがテイクダウンに成功するようなことがあれば、そこからの展開が見ものだ。声を出したアピールパンチと、いわゆる塩漬けでジャカレを封じ込むことができれば、それはそれで大したものだ。ジャカレは基本、トップから攻め、鉄板のパスガードを持つ柔術家。あのホジャー・グレイシーに50/50を取らせたほど上が強い。そんなジャカレが下になって、塩漬けされるのか。レフェリーは同じでも、寝技でのブレイクが米国での試合よりも早いブラジルのUFCだが、カルモンがトップコントロールの状態に入れば、ブレイク厳禁で続きを見てみたい。

■ UFN36 Machida vs Mousasi 対戦カード

<ミドル級/5分5R>
リョート・マチダ(ブラジル/4位)
ゲガール・ムサシ(オランダ/9位※)

<ミドル級/5分3R>
ジャカレ・ソウザ(ブラジル/3位)
フランソワ・カルモン(フランス/8位)

<ウェルター級/5分3R>
エリック・シウバ(ブラジル)
佐藤豪則(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィスカルディ・アンドレージ(ブラジル)
ニコラス・ムサケ(スウェーデン)

<フェザー級/5分3R>
チアゴ・タバレス(ブラジル)
ズベア・トホゴフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
シャーウス・オリベイラ(ブラジル)
アンディ・オグル(英国)

<ライト級/5分3R>
クリスティアーノ・マルセロ(ブラジル)
ジョー・プロクター(米国)

<ライト級/5分3R>
ホドリゴ・ダム(ブラジル)
イヴァン・ジョルジ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
ジェシー・ロンソン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ユーリ・アルカンタラ(ブラジル)
ウィルソン・ヘイス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
フィリッピ・アランテス(ブラジル)
マキシモ・ブランコ(ベネズエラ)

<ウェルター級/5分3R>
イルデマウ・アルカンタラ(ブラジル)
アルベルト・トメノフ(ロシア)

※ライトヘビー級

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