【BRAVE CF46】砂漠のMMA王国、2021年はロシアのソチから。Sライト級王者=至宝エルダロフが防衛戦
【写真】打撃は粗いが、打つタイミングが堅実なエルダロフ。勝負所のテイクダウン奪取能力の高さと無慈悲なパウンドが最大の武器だ (C)BRAVE CF
7日(月・現地時間)、中東バーレーンを拠点とするBRAVE CFが来年1月16日(土・同)にロシアはソチのWOWアリーナで開催するBRAVE CF46にスーパーライト級王者エルダル・エルダロフが出場し、王座防衛戦を行うことを発表している。
パンデミック後UFC、Bellator、ONEに続く存在感を示すようになったBRAVE CFは、ロシアのクレポスト・コレクションとの共同開催となるソチ大会で2021年のスタートを切り、そこにロシア出身で現在はバーレーン国籍となっているエルダロフの出場が決まった。
キャリア12勝1敗、11年前にカブビ・ヌルマゴメドフに喫した敗北以降、負け知らずのチャンピオンが1年8カ月振りの実戦復帰だ。レスリング&サンボからMMAに転じたエルダロフは、スーパーライト級という他団体にない階級の王者で、ある意味──特別扱い、そしてBRAVE CFにとって特別なファイターといえる。
上記にあるように今ではバーレーン国籍となっているエルダロフは、BRAVE CFと共同プロジェクトといえるKHKスポーツというスポーツ事業展開の一環として活動するKHKジム及びバーレーンのアマMMAナショナルチームのヘッドコーチを務め、IMMAFランキングでバーレーンが1位を獲得する立役者となっている。
ライト級では大きく、ウェルター級では小さい──そんなエルダロフが、BRAVE CFで3連勝を挙げると、BRAVE首脳は彼のためにスーパーライト級王座を創設し、今年の7月にUFCデビューを飾ったチュニジアのムニール・ラジスを下し初代王者となっている。
とにかくレスリング力に優れたエルダロフ、モハメド・ファフレディンBRAVE CF代表が「私の立場として、こういうことを言ってはいけないが、エルダルは特別なチャンピオン。負ける姿が想像できない」と断言するバーレーンMMA界の至宝、初防衛戦の相手が誰になるのか気になるところだ。