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【UFC ESPN18】佐藤天─02─「サンフォードMMAで練習しているから強くなれるとは思っていない」

【写真】雰囲気に流されず、自分があるのが佐藤天の強味だ(C)ON THE ROAD MANAGMENT

28日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN18「Blaydes vs Lewis」でミゲール・バエザと対戦する佐藤天インタビュー後編。

コロナ禍で米国、サンフォードMMAで練習できる。そのアドバンテージを十分に理解しながら、佐藤は『ただサンフォードでいることで、強くなれるという勘違いはしないようにしている』と言い切った。

なんだから、一つ越えた感がある佐藤の言葉を引き続きお伝えしたい。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


──しかし、ウェルター級というのは本当に層が厚いですね。もちろん、トップどころは当然ですが10位から25位ぐらいまであるとしたら、もう誰もが10位にも25位にもなれそうです。

「もう、いつ誰とでも当たる可能性はありますよね。どの相手が出てきても一癖も二癖もある。そのなかでやっていると、物怖じすることはないですけど、覚悟は必要になってきます」

──このファイターが佐藤選手と戦うかもしれないという風に見ることができると、ウェルター級の戦いがさらに興味深くなりました。

「ありがとうございます。やはり試合もそうですし、良いチームでモチベーションを保ってやっていけるので、凄く充実しています。本当に格闘技に集中することができているので。だからこそ、今回の試合も勝たないといけないです。ハハハハ」

──いや、笑うところではないかと思うのですが(笑)。

「まぁ勝たないと、充実していますとか言ってもって思って。勝って、充実していることを示したいです。契約の最終戦というのもあるのですが、次に繋げるためには負けていられないです。

でもデビュー戦から崖っぷちという気持ちは変わらないですし、そういう点ではこんなところで負けていられないというのは常に思ってきました。上にいくためには、全部が落とせない試合なので」

──2021年には名前があって強い選手との戦いに加わっていきたいです。

「もちろん、一度は対戦相手として名前が挙がっていたマイク・ペリーやティム・ミーンズとは肌を合わせてみたいです。そういう選手と試合をして、チャンスをモノにして上にいきたいというのはあります。

コロナ禍でフロリダにいて常に良い練習できているのは、チャンスだと思っているので、少しでも回りより成長して一つ一つ結果を残していきたいです。だからといってプレッシャーを感じるということではなくて、とにかく上を目指しています」

──サンフォードMMAにはウェルター級でUFCもそうですし、UFC以外でも活躍している選手が集まっています。例えば、ですが──ジェイソン・ジャクソンとスパーをすると、どのような感じになるのでしょうか。ぶっちゃけて尋ねますと、佐藤選手の方が強いのですか。

(C)Bellator

「アハハハハハ。どうなんですかね。スパーでは思い切り殴り合うことがないので。リーチが長くて、綺麗な打撃ではないですから、凄く見辛いです」

──では同じくベラトールのローガン・ストーリーとは、どうですか。

(C)BELLATOR

「レスリングはローガンが一番強いですね。打撃ではやられることはないですけど、レスリングは凄まじいです。

ウェルター級に限定してもギルバート(ジルベウト・ドリーニョ)がいますし、ロビー・ローラーやLFAに出ているタイラー・レイもいます。1人、1人に特徴があって、皆が強いです。今はブラジルに戻っていますけど、ビセンチ・ルケとかもいますし」

──いやぁビセンチの接近戦での強さは、ありえないです。K-1ルールでも強いMMAファイターかと思います。

(C)Zuffa/UFC

「ビセンチは組みも打撃も手が合う練習パートナーなんです。でも彼は試合の方が強いタイプだと思います。

練習だとあの強いパンチを続けて打つことはないですし。試合ではそれを開放していますからね。だから練習だと、凄く目立つわけじゃなくて。でも、あの距離で攻撃を続けられるのは本当に凄いです」

──凄まじい顔ぶれですね。これだけの面々と日々を過ごす、それだけでMMAファイターとしての生活に説得力が増しますね。そりゃ強くなってもらわないと、困ってしまいます。

「誰と練習しても対策しないといけないんです。本当に考えないといけなくて、一度通用しても次は対応されている。それを考えると、ホントに良い環境だと思います。ただ、強くなれるかどうかは自分次第です。サンフォードMMAで練習しているから強くなれるとは思っていないです。そこは勘違いしないように、自分が強くならないと……練習しているだけでは意味がないですからね」

──舞い上がっていないし、もうやってくれるものだと思って試合を見させてもらいます。

「さっきも言ったように崖っぷちだと思っているので、いつも通りです。良いプレッシャーを掛けて戦います」

■視聴方法(予定)
11月29日(日・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN18計量結果

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205ポンド(92.99キロ)
デヴィン・クラーク: 204.5ポンド(92.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ミゲール・バエサ: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジャン: 265.5ポンド(120.42キロ)
パーカー・ポーター: 263ポンド(119.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ: 146ポンド(66.22キロ)
スパイク・カーライル: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アシュリー・エヴァンズスミス: 135.5ポンド(61.46キロ)
ノルマ・ドゥモント: 139.5ポンド(63.27キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジョナサン・ピアース: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
マーチン・デイ: 135.5ポンド(61.46キロ)
アンデウソン・ドスサントス: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
レイチェル・オストビッチ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジナ・マザニー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー: 126ポンド(57.15キロ)
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)

<140 ポンド契約/5分3R>
ネイサン・マネス: 139.5ポンド(63.27キロ)
ルーク・サンダース: 140ポンド(63.5キロ)

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