【DoubleGFC05】体力と魂の削り合い、間合と技術のオク・レユンがキ・ウォンビンを下しライト級王者に
<Double GFCライト級王座決定戦/5分3R>
オク・レユン(韓国)
Def.5-0:30-27.30-27.30-27.30-27.30-28
キ・ウォンビン(韓国)
ローのフェイクを見せたオク、キが右の蹴りを繰り出す。オクはワンツーで前に出て、キがステップバックも続くステップインでワンツーを当て、さらに右オーバーハンドを決める。キはクリンチも、逆にオクがケージに押し込む。クリンチアッパー&ヒザで体を入れ替えたキのボディに、逆にヒザを突き上げたオクが再び押し返す。
ケージ際のダーティボクシングで体を入れ変えながら殴り合うなかで、ダメージが残りそうなアッパーを互いに受ける。キはダブルレッグを切られ、オクがヒザをボディから顔面に入れ、右フックをヒット。ここでもキがクリンチからアッパーを見せる。再びケージ際で態勢を変えながら、ヒザ、アッパーの応酬となり、離れるとオクが左ジャブ、さらに左フックを入れる。
キはクリンチ、押し返してきたオクにアッパーを入れ、離れると左右のフックを被弾しながらダブルレッグで姿勢を崩させバックに回る。すぐに起き上ったオクが胸を合わせたところで初回が終わり、精度でオクがリードしたか。
2R、左ローを蹴ったオク、キの左ローにワンツーを合わせる。それでもフックを見せて前に出たキがダブルレッグを決める。背中に乗られそうになり、前方に振り落としに掛かったオク。キはバックに拘らず着地し、シングルレッグ&右を当てる。左を差したオクは、ボディロックへ。胸をつけ合い、動きが少なくなるとレフェリーがブレイクを命じる。、
リスタート後、オクが右を当て、続いてワンツーを入れる。粗いパンチから組みついていくキは、疲れてきたか。オクは右腕を差して、押し込み返すとヒザを突き上げる。キも押し返し、右アッパーから左フックと非常に泥臭い展開に持ち込む。
離れて右を入れたキがシングル、切ったオクはケージを背負った状態でハイクロッチにはいられるも、スイッチを狙いつつ離れてワンツーを放つ。残り40秒、間合を取り直した両者。キが右を振るって組みつく。オクのコンパクトなパンチと、勢いで前に出たキ、ジャッジはどちらを支持しただろうか。
最終回、オクが左ローに右を合わせ、ワンツーで前に出る。ステップバックしたキは、続くステップインにワンツーを被弾、クリンチにもヒザを受ける。それでも押し込み、ケージに移動したキはゼロ距離&打撃戦もオクがワンツー、首相撲&ヒザを放つ。パンチが粗くなったキに対し、オクは回ってパンチを返し右を当てる。
キもパンチが届く距離になると即クリンチに持ち込むが、回ったオクが離れてパンチを打っていく。右カーフを2つ見せたオクに対し、キはオーバーハンドからクリンチへ。右を差したオクが、離れてワンツーもキが距離を潰してケージに押し込む。離れたオクにワンツーからスリーを繰り出したキ、オクも細かいワンツーを入れ ステップインでバランスを崩したキに跳びヒザ。
このヒザで流血したキに対し、オクがパンチを纏め、左ハイからヒザ蹴りと優勢に。必死で前に出るキだが、足はついてこず体の軸が乱れてしまう。それでも思い切り右オーバーハンドを放ったキ、ケージを背負ったオクがノーガードでスウェイしてかわしタイムアップに。最後の攻防のように終盤は余裕をもって戦ったオクが、右手を挙げて勝利をアピールした。
結果、5-0で判定をモノにしたオク・レユンが、初段Double GFCライト級王者に。敗者は「オクが上だった。毎回、勝つことはできない。諦めずにガンガン進みます」と話し、勝者は「準備が大変でしたが、チームMADのヤン監督の作戦のおかげで勝つことができました。まだまだ足りない部分も多いので、克服していきたいです。今日は作戦が良かっただけで、運よく勝てました」と語った。