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【UFC254】三角絞めでゲイジーを落として勝利したヌルマゴドフが、まさかまさか──涙の引退表明!!

<UFC世界ライト級王座統一戦/5分5R>
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.2R1分34秒by 三角絞め
ジャスティン・ゲイジー(米国)

やや遠い距離で右に回るヌルマゴメドフに対し、ゲイジーが左ローを蹴る。ゲイジーは左右に小刻みにステップを踏み、右ローも空振りに。それでも飛び込んで左ローを蹴ったゲイジーが、前に出てきたヌルマゴメドフにパンチを当てる。左アッパーで前に出たヌルマゴメドフだが、当たらず左ジャブを伸ばす。ローをキャッチしたヌルマゴメドフは、リリースして右を当てて組みへ。離れてジャブを連続でヒットしたヌルマゴメドフに対し、ゲイジーの大振りのパンチは当たらない。

足を使って回るゲイジーにヒザを入れたヌルマゴメドフは近い距離から走るように離れるゲイジーにジャブから右ストレート、さらに腹を蹴っていく。跳びヒザは距離が合わなかったヌルマゴメドフだが、左を振るって前へ。ゲイジーはボディからフックを狙う。かなりドタバタした展開のなかで、ヌルマゴメドフが右、ゲイジーが左を当てる。残り40秒でヌルマゴメドフがダブルレッグでテイクダウンを決めマウント、腕十字を狙ったところで初回が終わった。

2R、左ジャブを被弾するゲイジーは、左フックを打ち返す。さらにテイクダウン狙いを切り、右ローでヌルマゴメドフはバランスを崩される。直後にゲイジーのローにダブルレッグを仕掛けたヌルマゴメドフがバックに回る。上を向こうとしたゲイジーからマウントを取ったヌルマゴメドフが、三角絞めへ。そのまま下になり、三角を完成させるとゲイジーがタップ。レフェリーが見落とし、ゲイジーが落ちて勝負が決まった。

直後にキャンバスにしゃがみ込んで涙を流したヌルマゴメドフは、「神が全てを与えてくれた。ここにいる彼ら、そして20年以上も面倒を見てくれた父に感謝している。全ての僕のチーム、AKA、心の底から愛している。これが最後のファイトだと言いたい。父がいないなかでやってきた。初めてことだ。父を亡くして、UFCからジャスティン戦の話がきた時、母と3日間話した。彼女は父なしで、僕に戦ってほしくなかった。これが最後の試合だと約束した。全てをぶつけた。だから引退を実行する。

UFCに一つだけ望むことは、P4Pのナンバーワン・ファイターに認定してほしい。それが望みだ。UFCアンディスピューティッド・ライト級王者、29試合のMMAキャリアでFCでは13勝0敗だ。ロレンゾ・フォルティタ、ダナ・ホワイト、感謝している。そしてジョー・シルバ、僕と契約してくれたことは忘れない。ありがとう。パンデミックのなかで、素晴らしい仕事をしているUFCの皆にありがとうと言いたい。ジャスティン、ありがとう。君が勇敢なことは知っている。君のことは良く分かる。明日のことは誰も分からない。でも、いつかこういうことは起こる。みんな、ありがとう。今日が僕のUFCでの最後の試合だ。父の夢が叶った。コナーとジャスティンの2人からチョークで勝った。もう、コレに興味はない」とUFC統一世界ライト級王者は、衝撃の引退発言を行った。


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