【UFC254】ロバート・ウィティカーが、変幻自在の打撃でジャレッド・キャノニアに快勝
<ミドル級/5分3R>
ロバート・ウィティカー(豪州)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジャレッド・キャノニア(米国)
胸を開いたような構えでスイッチするキャノニアは、ローでウィティカーを崩した直後に、自らのハイで尻もちをつく。ウィティカーは立ち上がったキャノニアに左、右と蹴りを上下に放ち、キャノニアも右カーフを蹴る。その蹴りの踏み込みに右を合わせたウィティカーは、右ハイの辛くも避けたキャノニアに右ストレートを打ち込む。
ローに左ジャブを合わせたウィティカーは、右から左ロングフックを見え、キャノニアは右ローを蹴る。飛び込んでパンチを当てるウィティカーは鋭い左ローで前足を削る。さらに腹に蹴りを入れたウィティカーがステップを踏んでから右ハイ、着地と同時にワンツーと攻めたウィティカーが初回を取った。
2R、初回は蹴り以外の攻撃がほとんど届かなかったキャノニアのローに、ウィティカーが左ジャブを合わせる。ジャブの差し合いから右ローを蹴ったキャノニアは、ウィティカーの左足を攻撃のターゲットと定めたか。キャノニアの左ハイをブロックしたウィティカーは、近い距離でアッパーを狙う。キャノニアを動かせて、パンチを当てるなど、ウィティカーの試合巧者ぶりが目立つ。
ようやく左ジャブに右フックを合わせたキャノニアが、ローを続ける。残り70秒でダブルレッグからテイクダウン、バックに回ったウィティカーは後ろからハイを狙う。終盤にダブルジャブを決めたウィティカーがこの回もリードした。
最終回、よりサイドの構えになり、戻したウィティカーが左ジャブから前蹴りを見せる。さらに鋭い左ジャブと緩急をつけた攻撃のウィティカーは、左を見せた直後に右ハイキックをヒットさせる。後方に下がり、追い打ちに倒れたキャノニアはクローズドガードへ。直ぐに足を一本抜いたウィティカーは肩固めを仕掛ける。察知したキャノニアにエルボーを落とし、マウントを取ったウィティカーはスクランブル狙いにバックを制する。
キャノニアは胸を合わせにかかり、スタンドへ。残り90秒強となり、両者が離れる。右ローにウィティカーが左フックを合わせ、踏み込みに左ジャブを打っていく。キャノニアは左ハイ、ガードしたウィティカーだが右ジャブを打たれ腰が落ちる。回りつつ、パンチを振るったウィティカーがダブルレッグに。切ったキャノニアがヒザ蹴りを狙うが、バランスを崩す。すぐに立ち上がったキャノニアだが、時間はなくタイムアップに。
ウィティカーがジャッジ3者から29-28という評価を得て判定勝ちした。