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【Road to ONE03】手塚裕之と対戦するグンター・カルンダ─02─「テヅカを倒す方法は10通りある」

【写真】こ、こ、こ、この着こなしのセンスはWakanda Forever──いや、浪速の黒豹譲りか……(C)MMAPLANET

本日10日(木)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTで手塚裕之と対戦するグンター・カルンダ・インタビュー後編。

故郷コンゴ共和国を離れ、南アフリカ経由で日本にやってきた。グン太とジムの仲間に呼ばれて、親しまれている彼は手塚との試合をONE本戦との契約の足掛かりにしようとしている。

<グンター・カルンダ インタビューPart.01はコチラから>


──それにしても日本は物価も高いですし、アジアを拠点にするのであればタイのプーケット、インドネシアのバリというMMAの練習ができる環境が整っている場所もあるかと思うのですが。

「日本が好きなんだ。自分の国、アフリカ大陸を出るんだったら好きな場所でやっていこうと思った。物価も高い、住むのも難しいとはいっても、新しい場所で人生を歩み始めるならなら困難はどこにでもあるよ。その苦労は長く続くものじゃない。なら、その苦労は好きな国でしたい。

僕は強くて、まだ若い。それにジムのハマムラ・サン(濱村健一TRY.Hジム代表)も凄くサポートしてくれる。仕事をすれば良いし、物価が高いのは関係ないよ」

──日本の格闘技界でコンゴ、柔道といえばルクク・ダリ選手が一番に思い当たります。ダリ選手の回りにはいつも明るいコンゴの人たちが集まっているようにも見受けられます。

「ルククは親友以上の存在だよ。一緒に育ったようなもので。柔道を一緒にやっていて、ナショナルチームに同時に在籍していた時期もあった。彼の兄弟とも練習していたことすらあったんだ。ルククが柔道のワールドカップに出場が決まった頃、僕は南アフリカに行くことを決めた。

その時、僕らの歩む道は違うモノになったんだけど、日本に来ようと思った時には、ルククに相談したよ。そしてトライHジムでハマムラ・サンと練習すべきだとアドバイスをもらった。まずは生活の中心とする所属ジムを決めようということになった時にね。だから、今ここに僕はいるんだよ」

──現状、トレーニングはトライHジム中心ということですか。

「メインはここだよ。それと時々、ボクシングの練習のために横浜の大橋ボクシングジムに通っている。ここでは朝と午後、夜と1日に3度練習しているよ。ここが僕の家だよ。

ルククは当然としてシュウヤ・カミクボ、ハマムラ・サン、まだ日本人選手の名前をなかなか覚えられないってこともあるけど、多くのプロ選手と練習している。大橋ジムでもプロボクサーとやっているよ。ナオヤ・イノウエもね(笑)」

──では手塚選手の印象を教えてください。

「パンクラスの王者だし、強い選手だと思っている。MMAだからできること、できないことはあるだろうけどリスペクトしているよ。今もチェック中だけど、真のビーストは僕だから。彼を引きずり下ろして、破壊する。

僕と戦うなんて、彼は高い授業料を払うことになるね。テヅカはもっとグンター・ザ・ビーストをもっと尊重すべきだ」

──この試合、カルンダ選手のキャリアにとってどれだけ重要でしょうか。

「ONE Warrior SeriesからONE本戦に上がるための絶好の機会だよ。サクッとテヅカに勝って、ONE本戦と契約したい。

アフリカ、日本で僕を支えてくれる人、ファンのためにもKO勝ちするしかない。そういうファイトだよ。グンター・ザ・ビーストがどれだけの男か、皆から一目を置かれるファイターだということを示す。

その絶好の機会だから必ず勝たないといけない。そういうチャンスを与えてくれたことを感謝しているよ。

僕はMMAファイターだ。KOもできる。極めることもできる。10通りのフィニッシュ方法がある。MMAファイターは何でもできないといけない。左右の拳、蹴り、ヒザ、サブミッション、自分の持っているテクニックを世界に誇示したいと思っている」

■Road to ONE03対戦カード

<ライト級/5分3R>
青木真也(日本)
江藤公洋(日本)

<ストロー級/5分3R>
猿田洋祐(日本)
内藤のび太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
手塚裕之(日本)
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

<バンタム級/5分3R>
今成正和(日本)
根津優太(日本)

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
朝陽PKセンチャイムエタイジム(日本)
KING強介(日本)

<キックボクシング・ストロー級/3分3R>
有井渚海(日本)
黒田直也(日本)

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