【ONE】7&8月度・大沢ケンジの気になるONE MMAアスリート─2人目─ヨッカイカー「日本が5位に……」
【写真】タイが日本をアジア第5位にしてしまうのか。ヨッカイカーのような選手が増えると楽しみだけど、怖い…… (C) ONE
ONE Championship非公認・大沢ケンジ監修非公式ランキングと勝手に月間・三賞から、新しく生まれた連載=「大沢ケンジの気になるONE MMAファイター」!!
7月&8月度の2 人目は、No Surrenderでジョン・シンクをKO、A New Breedでアレックス・シールドをTKOしたヨッカイカー・フェアテックスだ!!
──No Surrenderの3大会とA New Breedの1大会から大沢さんが気になった選手、2人目は?
「ヨッカイカー・フェアテックスですね。あれは強い。ジョン・シンクとアレックス・シールドと1カ月で2回勝ったのですが、シールドとの試合ではバックを取られたり、下になっても寝技で対応できていましたね。
フェアテックスはジムが全体的に寝技が出来てきてきています。スクランブルも良くなっていますし。タイ人がしっかりとMMAをやって来ると怖いですね」
──ムエタイでバリバリやっている選手以上に、ムエタイではトップ中のトップでなくても打撃ができて、本気でMMAをやってくると選手層も厚くなりそうです。
「そうですね、そういう選手はムエタイの打撃フォームを崩せますからね。スタンスを広げて、リズムも軽く跳ねられるぐらいで。それでいて、強い蹴りを出せる。ヨッカイカーがまさにそういう感じです。
ジョン・シンクには投げられけど、スクランブルから左のカウンターを当てて下がったところで右フックとアッパー、最後は左ストレート。2Rに入ってからは1分少しで仕留めました。
それからシールドはバックから逃げると、ローキックでダウンを取りまくって勝った。
シールドは内藤頌貴選手と去年、東京のONE Warrior Seriesで戦ってパンチを打ち合って判定負けした選手ですからね。あれだけ出来た選手を一方的に下した。ちょっと怖いです。
テイクダウンがある戦いで、あの打撃ができる。ヨッカイカーはもうトップ10に入っている感じがしますね」
──フライ級でどこまで上がって来るのか。
「日本人でも佑弥、和田竜光、仙三……はストロー級という話も聞きますが、ちょっと仙三君との試合とか見てみたいですね。ガツガツになりそうで。
ヨッカイカーはこの2つのKO勝ちで、これからも確実に試合のチャンスは与えられるだろうし、また見てみたいですね」
──タイ人が強くなると日本人として厳しいですが、ONEとしては面白くなりますね。
「日本人選手も腹を括らないと、アジアで5番目の国になってしまいますよ。もっとね、日本の若い選手とかアジアで何が起こっているのか、ちゃんと見てないと日本はヤバイです。格闘技は強くなるしかないんだから。
ヨッカイカーとか見ていると、タイがこうなるのかって……。中国、韓国、フィリピン、そしてタイがやってくると、日本はその次になってしまうかもしれないです」
──もう怖いですよ。そういう風に数えていくと。
「ホントにヤバいですよ。UFCとか凄く遠くなっている……でも、さらに下の世代……コロナ禍の影響でMMAが視られています。前まではONEとかUFCを知ってHEARTSに入門してくる若い子っていなかったんです。
知っていてもRIZINまでで。それがコロナ時代になってから、他のジムでも聞きますが、UFCやONEを知っている10代が増えています。ココを鍛えて、タイに負けないようにしないといけない。格闘技の知識がある人間が入ってきて……続くかどうか分からないけど、ちゃんと育ててヨッカイカーに負けない選手を育てますよ」