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【Shooto2020#05】初代修斗女子スーパーアトム級チャンピオン黒部三奈「怖かったです」

【写真】人前で、いつ何時でも明るいって素晴らしい。なかなかデキることではない(C)KEISUKE TKAZAWA/MMAPLANET

1日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2020#05で、黒部三奈が大健闘の杉本恵をフルマークの判定で下し、修斗女子スーパーアトム級王者となった。

トーナメント開催前から、勝って当たり前という風に見られていた大本命は、大本命にしか分からないプレッシャーを乗り越え、この夜の栄誉に辿り着いた。

大会終了後直後に、新チャンピオンの話を訊いた。


──おめでとうございます。

「ありがとうございます」

──想像以上のタフファイトでした。

「本当にホッとしています。怖かったです」

──怖かった?

「負けるのが怖い……そのプレッシャーに打ち勝たないといけないのですが、勝って当たり前というのはプレッシャーになっていました」

──杉本選手、これも失礼な言い方ですが、想像をずっと上回る頑張りを見せてくれました。あれだけ打撃でくるとは予想外でしたし。

「打撃からテイクダウンは来るかと思っていたのですが、組んでこなかったですね。こないなら、私自身も前に出るしかないから出ていきました」

──組みがあると予想していた時の作戦はどのようなモノだったのでしょうか。

「まぁ、ああいう感じです。あまり踏み込まずプレッシャーを掛けて、自分から組めたら組んでいく。杉本選手のテイクダウンを考えるあまりに逃げにならない。倒されても下から攻める。そこはリカバリーできる自信があったので、ビビらずに戦おうと思っていました」

──あまり踏み込まずという言葉がありましたが、相当に突っ込んでいたシーンもありました(笑)。

「突っ込んでいましたか(笑)」

──ただし、これまでも杉本選手は打撃を被弾すると頭を下げて気持ちが弱くなるようなシーンも見受けられたのですが、今夜は弱気になるようなことはなかったです。そうしたら突っ込んだ黒部選手が空振りして、そのままケージに突進していったり……。

「アハハハハ。それはもういつもの悪いところですね。でも、ベルトが掛かると凄いんだなって感じました。楽に勝てるとは思っていなかったですけど、ここまで頑張って来るのか……とは思いました。そうなると『何クソ』ってやっちゃいます。アハハハ」

──そして最後のマイクですが。アレは女を捨てていないですか(笑)。

「えぇ……抱きたいって言っていましたね……。初代女王に抱かれたい男、の方が良かったですね」

──それも同じだと思いますけど(笑)。ベルトを手にして、改めて今の気持ちを教えてください。

「白とピンクで可愛いベルトですよね。私に似合います(笑)」

──は、はい。とても似合います。ベルトを獲ったばかりですが、具体的に次にチャレンジしたり、防衛ということを考えていますか。

「いや、何も考えられねぇ(笑)」

セコンドの弘中邦佳 まんまパクリじゃねぇか(笑)。

「アハハハハ。何の工夫もなかったです。とにかく、もっともっと強くなりたいです。今日ももっと……ガーンと勝ちたかった……。シュバーン、ガンガンと勝ちたかったですし」

──語彙が……(苦笑)。

「熱くならず、適格な動きをしてもっといける場面もあったでしょうし。そうですね……打ち合わずにテイクダウンにいけたかと。それで上からしっかりと殴ることができれば良かったのですが……。そこを反省して、次に向かっていきたいです」

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