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【UFC ESPN14】引退試合でボクシング勝負のホジェリオ、現役を続けるショーグンがTDで競り勝つ

<ライトヘビー級/5分3R>
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)

左に回るホジェリオ、ジリジリと前に出るショーグンが右ローを蹴る。引き続き右ローを見せたショーグンに対し、ホジェリオは手を出すことなくケージに押し込まれる。離れたショーグン、ホジェリオが左ストレートを当てる。ショーグンは右ハイから右ロー、続く左フックにホジェリオはワンツーを放つ。

左右フックを打ち合った両者、距離を外したのはショーグンだがすぐに詰めてワンツーを繰り出す。ホジェリオはここで左を当て、下がったショーグンにラッシュをかける。と、ショーグンはテイクダウンを選択し、トップを取りラウンド終了を迎えた。

2R、右を当てたショーグンが組んでケージへ。離れたホジェリオは足を使い、左フックも空振りに。ショーグンは右ミドルを蹴り込むが、前に出たホジェリオが左を当て、ダブルレッグを切る。ここで右を受けたホジェリオだが、肩からぶつかってくとショーグンが後方に倒れる。

ガードを取ったショーグンにパンチを落とすホジェリオは、スクランブルでバックを選択せず離れる。そんなホジェリオに対し、ショーグンはダブルレッグ。スプロールしたホジェリオは右フックと右ローを受ける。ショーグンは右ミドルを入れ、左フック。空振りになったところでホジェリオが左を打っていく。最後の10秒は互いに手を出さず、試合は最終回へ。

3R、右を振るって前に出るショーグン。ホジェリオはステップを踏みつつ、右ジャブ、左のカウンターを狙う。左をヒットさせたホジェリオは、間合を取り直し左に回る。ホジェリオはガードの上からも左を打ち、ショーグンは右ミドルの直後に右ストレートを決める。

勝ちたいホジェリオと、負けられないショーグン──ショーグンの右ミドルにも、ホジェリオは左を返し、蹴りをブロック。直後にワンツーで前に出て、左を伸ばす。ホジェリオの右ジャブに左を合わせたショーグンが、ショートのコンビからテイクダウンへ。残り1分で、背中をマットにつけたホジェリオ。完全燃焼させないのが、現役を続けるショーグンのやるべきことだ。

ホジェリオは最後にディープハーフで揺さぶり、ショーグンがパンチを入れるという形でタイムアップを迎えた。ジャッジの裁定は割れ、ショーグンが判定勝ち。悔し気に拳を叩いたホジェリオが印象的だった。

「ずっとボクシングをトライしていた。接戦だったと思う。ショーグンはUFCとPRIDEのチャンピオン、もう休む時が来た僕が彼とオクタゴンをシェアできて良かった」とホジェリオはインタビューで笑顔を見せた。


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