【KSW53】KSWの活動再開はライト級統一戦ガムロ✖パーク、チャンプ対決&他団体王者マッチから
【写真】ガムロが面白いのは、完全狂犬タイプのグラップラーであること。そしてパークともどもダーティーファイトも辞さない (C)KSW
「WE AER BACK」──2日(金・現地時間)、ポーランドのKSWが11日(土・同)にタイトル戦を含む無観客大会の開催を改めてプレスリリースで発表した。
新型コロナ感染拡大から活動再開期を迎えたMMAワールドだが、KSWでも今大会を5月末からSNSを通じて発信してきた。
ポーランドでは3月15日から感染脅威事態宣言がなされ国境が封鎖されていたが、6月にEUやEFTA(欧州貿易連合)に加盟している国のビジネス関係者の入国は認められている状況になっている一方で、感染者数は35000人、死者は1500を数えている。
そんななか、再生KSWでは首都ワルシャワのスタジオで無観客大会として、今大会= KSW53「Reborn」を実施する。メインはKSWライト級王座統一戦=正規王者でフェザー級との2冠王マテウス・ガムロが、暫定王者ノーマン・パークと対戦するグラッジマッチだ。
両者は2017年5月に5万8000人の観客を集めたスタジアムショーでライト級王座を賭けて戦い、疑問の声が集まった判定勝ちをガムロが収めている。その結果、5カ月後にはガムロにとっては敵地といえるアイルランド大会で再戦が実現した。そして両者の感情のしこりが悪い影響を及ぼし、パークのアイポークで試合はNCとなっている。
あれから2年9カ月──ガムロはクレベル・コイケを下してフェザー級王座を獲得して以来、1年8カ月ぶりのMMAファイトで、昨年9月にマルチン・ロゼクを破り暫定王者となったパークと因縁の決着戦を戦うことになった。5万8000人の観客の前だろうが、無観客大会だろうが、このマッチアップが熱くならないわけがない。
コ・メインではパークとの暫定王座戦に敗れた元フェザー級チャンピオンのロゼクが、元ウェルター級王者ボリス・マンコフスキーとライト級で戦うという試合が組まれた。階級を上げてライト級のロゼクと、下げてライト級のマンコフスキー、どちらが動けるコンディションにあるのかも鍵となろう。
さらに注目はアンジェイ・グジェビクのKSW初陣だ。グジェビグは規模の差はあるとはいえKSWの対抗組織Fight Exclusive Nightのミドル級&ウェルター級チャンピオン。同じくポーランドのMMAプロモーションArmia Fight Nightウェルター級王者で、今回がKSW初参戦となるトマス・ヤクビエツとの対戦は、事実上ウェルター級王者ロベルト・ソルディッチへの挑戦権が掛っているといって間違いない。
さすがは最強MMA独立国家=KSW、活動再開からマニア垂涎のラインナップを揃えてきたといえるだろう。